会社への香典返しは必要? 辞退されたときの対応は?
家族や親族が亡くなった際、勤務先や取引先の方から香典をいただくことがあります。会社から香典をいただいた場合、親族や友人からの香典とはお返しの仕方が異なります。今回は会社への香典返しの基本とマナーについて解説します。
目次
香典返しとは?
香典返しとは、お通夜や葬儀、告別式に参列した人からいただいた香典に対し、お返しすることをいいます。四十九日の忌明け法要終了後の翌日から遅くとも1ヶ月以内にお返しをするのが一般的ですが、近年では通夜や葬儀・告別式当日や、初七日法要の際にお返しする、即返しのケースも増えています。香典返しの相場は、いただいた香典の額によって異なりますが、半額、または3分の1などが一般的です。
会社への香典返しが必要かどうかは「送り主」を確認しよう
会社からの香典は主に以下のようなケースが挙げられます。
・会社名義で香典をいただいた場合
・社長や役員、社員個人から香典をいただいた場合
・社内や部署の中の有志から香典をいただいた場合
この時、贈り主が会社名義なのか個人名義なのかで対応が違ってきます。香典返しに迷った際には必ず贈り主が誰なのかを確認しましょう。
会社名義で香典をいただいた場合
会社名義の香典に対して、香典返しは不要とされています。勤め先の会社からの香典は「福利厚生費」、取引先の会社からの香典は「交際費」と、各会社の経費によるものです。いずれの場合も必要はありません。
社長や役員、社員個人から香典をいただいた場合
会社の上司や同僚から個人的に香典をいただいた場合は、香典返しを渡す必要があります。一般の方と同様に香典返しをしましょう。会社の名義になっていたとしても、実際には会社の代表者が個人的に出していることもあります。そういった場合にも必要ですので注意しましょう。
社内や部署の中の有志から香典をいただいた場合
会社からの香典には「社員一同」「社員有志」など連名で香典をいただくケースもあります。一人当たりの金額が少額の場合は、忌引き休暇明けの出社時に皆で分けられる菓子折りなどを持参してお礼を述べるのが望ましいでしょう。1人あたりの金額が大きい場合には、全ての方に対して個別にお礼状を添えて香典返しを渡しましょう。
会社への香典返しを辞退されたときのマナー
いただいた香典に対してお返しをしようと思っても、送り主が辞退する場合もあります。
辞退する理由は、
・香典返しを受け取ることが禁止されている
・大黒柱が亡くなられたのだから、お子さんの養育費に役立ててほしい
・お渡しした額が少ないので必要ない
など様々です。そういった時、どのように対応するのがベストなのでしょうか。
香典返しを辞退された場合は、基本的には物品を贈る必要はありませんが、絶対に贈ってはいけないというルールもありません。相手の想いを汲み取りつつ、臨機応変に対応しましょう。
感謝の気持ちは物品を贈る以外にも伝えられます。お礼状で感謝の気持ちや、無事に弔事を終えられたことを伝えましょう。電話で伝えるのも良いですが、手紙を書くのが一番丁寧です。メールはあまりマナーが良いとは言えないので避けましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?会社関係の人への香典返しに対するマナーは、社会人としての常識が問われます。マナーを守りつつ、感謝の気持ちをきちんと伝え、失礼のないように対応していきたいものです。