正しくお焼香できますか?宗派別の葬儀マナー

2020年3月6日

家族葬・お葬式

お葬式は宗派によって大きく形式が異なりますが、その中でも参列者が困りやすいのが仏式葬儀におけるお焼香の作法です。葬儀におけるお焼香のマナーの違いはご存じでしょうか?どのようにするのが正しいのか、宗派による違いをご紹介します。

 

お焼香は「ご遺族の宗派の作法」が基本

特に強い信仰心がある場合でなければ、相手側の宗派に合わせて行う、というのが一般的な作法です。

ただし、ご自身の信仰が厚い場合については、自分の宗派のやり方で行っても問題はありません。

また、規模の大きな葬儀になると、司会の方から「心を込めて1回で」など、回数に対する指定が入る場合もあります。

いずれかに従って行うようにしてください。

 

宗派共通のマナー

お焼香には、3つの形式があります。
・祭壇の前に立って行う「立礼焼香」
・祭壇の前に座って行う「座礼焼香」
・自分の前に香炉が回ってくる「回し焼香」
立礼焼香は、
1. 焼香台の前に立ち、僧侶とご遺族に一礼
2. 遺影に向かって合掌し、一礼
3. お焼香
4. 遺影に向かって合掌
5. 振り返って、ご遺族に一礼
という手順で行います。
座礼焼香もこれと同様の手順を正座で行うこととなります。
回し焼香は、
1. 隣の席から香炉が回ってくる
2. 香炉を自分の前に置き、お焼香
3. 遺影に向かって合掌
4. 隣の席に香炉を回す
という手順となります。
これは宗派による違いはありません。

 

宗派によって異なるのは、お焼香の回数とやり方

宗派による違いがあるのは、お焼香を香炉にくべる回数です。特に代表的な宗派を、以下に列挙します。
・天台宗 3回
・真言宗 3回
・浄土宗 特に決まりはない
・浄土真宗本願寺派 押しいただかず1回
・真宗大谷派 押しいただかず2回
・真宗高田派 押しいただかず3回
・臨済宗 2回(1回目は押しいただき、2回目はそのまま落とす)
・曹洞宗 2回(1回目は押しいただき、2回目はそのまま落とす)
・日蓮宗 特に決まりはない(3回行う場合が多い)
自分の宗派については、事前に確認しておくといいでしょう。また、ご遺族の宗派が分かるのであれば、確認してから参列することをおすすめします。

 

相手の宗派が分からないときは

お焼香以外にも、葬儀の中では宗派によって異なる作法が多数あります。分からないときは喪主やご遺族が行った作法を真似るか、ご自身の宗派の作法にのっとって行えば、大きな問題にはならないと思います。大切なのは、故人のご冥福を祈る気持ちです。

 

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