墓じまいの意味、費用、流れを徹底解説!

2017年12月1日

お墓・手元供養

目次

「墓じまい」とは?

「墓じまい」という言葉をよく聞きませんか?
いまあるお墓を解体撤去し、墓地を更地にしてきれいにすることです。
核家族や非定住(さまざまな土地に移り住んで暮らすこと)などが当たり前になった社会で、従来のようにお墓を代々継いでいくことが困難になった人たちが、墓じまいを選択するようです。
「墓じまいを本当にしてもいいの?」
「墓じまいはどれくらい費用がかかる?」
「どんな流れで、どんな手続きが必要なの?」
こうした疑問を持つ人もきっと多いでしょう。
この記事では、墓じまいについて解説いたします。

 

お墓の引っ越し、納骨堂、合祀墓、散骨・・・墓じまいのあとのお骨の行方

お墓を解体して、お骨はどこに納めるの?
最近ではさまざまな供養の方法がありますので、自身のライフスタイルに合わせた方法をとればよいでしょう。

  • お墓の引っ越しいまあるお墓を引っ越し、あるいは新たな墓地に新しくお墓を建て直します。
  • 納骨堂寺院や霊園が運営している納骨堂に遺骨を預けます。
  • 合祀墓他の方と同じ場所に埋葬することです。
  • 散骨海や山などに遺骨を撒く葬法です。

 

 

墓じまいの値段

  • 寺院への費用墓じまいをするには、必ず寺院にお性根抜きをしてもらいましょう。
    費用相場は1万円〜5万円程度でしょう。
    しかしこれはあくまでも相場です。直接寺院に訊ねるのが一番良いと思われます。
  • 石材店への費用さて、実際に墓じまいの作業をするのは石材店です。
    費用は、墓地の状況によって大きく異なります。
    墓地面積、石塔の基数、石塔の大きさなどです。
    ひとことに「墓じまい」と言いましても、その中には、現場での職人に作業料、石材の運搬費、石材の処分費などが含まれます。
    平均的な相場は、1㎡(1m×1m)につき10〜12万円くらいだと言われています。
    とはいえ、ひとつひとつのお墓によって状況は異なりますので、石材店立ち会いのもと見積もりをしてもらいましょう。

改葬の手続き 「改葬許可証」を発行してもらわなければならない

「改葬」とは遺骨を別の場所に移すことです。
遺骨は勝手に移すことはできず、必ず自治体の許可をいただきましょう。
葬儀の時に「埋火葬許可証」が発行され、お墓に埋葬する際は霊園に預けます。
これは、「この遺骨がこの人のもので間違いないですよ」という証です。
ですから、お墓から遺骨を取り出して別の場所に移す時も、役所から「改葬許可証」を発行してもらった上で、新たに受け入れてくれる寺院や霊園に預けなければならないのです。
いくつか書類のやり取りが必要になりますが、自治体によって方法や様式が若干異なります。
まずは、いまお墓のある自治体に相談してみましょう。

墓じまいは時代の要請だけど、お墓はつながりを確認する場所

墓じまいを選択する人が増えているのは、仕方がないことだと思います。
社会構造の変化。わたしたちはその中で生きて行かなければなりませんからね。
しかし同時に、日本人の死生観は先祖供養でした。
子が、親を、祖父母を、先祖を祀ることで生命がつながっていく。
そして自分の死後も、子や、孫や、子孫が私を祀ってくれる。
ご先祖様がいるから、いまの私がある。
こうした先祖の縦関係こそが、生きている私たちに存在感や安心感を与えていてくれました。

お墓は、そのつながりのシンボルです。
行けば古いご先祖様にも会える場所です。
いまこの記事を読んでくださっている人は、きっとなんらかの理由で墓じまいをお考えのなのだと思います。
墓じまいは悪いことではありませんが、慎重に考え、そしてご親戚など、関わりのある周りの人たちの合意を得ておきましょう。
墓じまいをすることで、誰もが納得できる。これこそが大切なのではないかと思います。

 

 

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