親が死亡した時にやるべきこと8つのリスト
親が亡くなると、葬儀や死後のもろもろの処理は息子が行うのがいまでも一般的です。
喪主は、その後の祭祀継承者でもあり、相続などの死後処理も取り仕切ることになります。
しなければならないことはたくさんありますが、ここではそれらを主に8つに分けてご説明します。
目次
●エンディングノートや遺言書
エンディングノートや遺言書に、故人様の意思が残されているかもしれません。
特に遺言書は法的効力を持ちますので、その存在を知っている場合は必ず確認しましょう。遺言書は勝手に開けてはならず、家庭裁判所に検認の手続きをしましょう(公正証書の場合は家族が開けても構いません)。
●葬儀
葬儀は、亡くなった故人様を供養するため、遺された家族や親族の心理的負担を癒すため、死の事実を社会的に知らせるため、ご遺体の処理のために行われます。葬儀の方針を決めるのは喪主ですが、エンディングノートなどで葬儀の希望を記している場合は、故人様の意思も尊重しましょう。
●供養(仏壇・墓・寺院)
葬儀はあくまでも死に際した通過儀礼です。葬儀が終わってから、日常的な”供養”が始まります。仏壇や位牌の準備、埋葬のためのお墓の準備などをします。
●四十九日法要・香典返し
四十九日法要を境に忌が開けます。法要は親族を招いて行います。日時や場所の連絡、会食や引き物の準備、仏壇や位牌も四十九日までに準備します。お墓がある人で納骨する場合は墓石に文字彫刻をします。
また、葬儀の時の香典返しは、四十九日法要の報告を兼ねて行うため、この日にあわせて手配します。
●相続(遺産・銀行口座)
遺産は法定相続人たちに分割相続されます。故人様の預貯金も遺産になり、銀行はこれを守るために口座を凍結します。遺産相続や口座の凍結解除には、法定相続人全員の同意が必要です。
相続の放棄は3ヶ月以内、準確定申告は4ヶ月以内、相続税の申告と納税は10ヶ月以内と期限が限られています。
葬儀後に法定相続人にあたる親族が集まる機会はそうはなく、四十九日法要くらいかもしれません。
あらかじめ故人様の遺産を洗い出し、遺言を把握した上で打ち合わせするのが望ましいでしょう。
●生命保険金請求
故人様が加入していた生命保険金の請求はすみやかに行いましょう。
●役所の手続き
故人様の保険証の返還は、年金受給の停止手続きなどを行います。場合によっては葬儀や埋葬の助成金が支給されることもあります。
●ライフラインの停止や名義変更
電気、ガス、水道などのライフラインの停止、不動産などの名義変更の書き換えなども速やかに済ませましょう。