訃報を受けたときにするべきこととは?
不幸な連絡は、いつも突然に来るものです。訃報の連絡を受けたときにどのように電話口で応答するか、そしてその後で何をするべきか、あらかじめ知っておくことが重要です。気が動転してしまって、故人やご遺族に失礼のないようにしましょう。
目次
まずはお悔やみの言葉を述べる
訃報を聞いた際は、「この度は、誠にご愁傷さまでございます。心よりお悔やみ申し上げます」と述べましょう。
故人との関係などにもよりますが、基本的にはこの言葉で誠意が伝わります。
具体的に故人の最期の様子などを聞こうとするのはNGです。連絡を下さった方々も、まだ心の傷が癒えていない段階です。
多くの関係者に連絡を取っている最中でもありますし、なるべく要件のみをやり取りして通話を終えましょう。
弔問の可否を確認
故人や遺族の方と深いお付き合いがあった方は、弔問の可否を確認します。「いつ伺ってもよいか」と質問をしておくと、都合の悪い日付・時間帯を避けることが出来ます。弔問は、近親者はなるべく早く、葬儀の前に伺うのが通例です。故人と仲の良かった方なども、基本的には葬儀前に弔問に伺うのが理想ですが、もし都合がどうしても付かない場合は代理人を立てるか、四十九日頃までの間に直接伺うようにしましょう。
職場の同僚などであっても、そこまで親しい仲でない場合は、告別式への参加だけでも問題はありません。故人や遺族の方とご自身の関係性から弔問に伺うかを判断しましょう。また、出産や自身の結婚式などの慶事を控えている方は、弔問はお断りするのがマナーです。
弔問に伺う際は
弔問には、あまり華美でない平服で伺うのが理想です。化粧も派手なものは避けます。指輪などの宝飾品も外しておきましょう。
弔問時は、あまり長居しない、ということが大切です。玄関先でお悔やみの言葉を述べるか、線香を供えて早めに帰るようにします。遺族の方は様々な手続きなどで忙しい時期ですので、簡潔に済ませるほうがいいのです。もし遺族の方と親しい間柄であれば、葬儀等のお手伝いについて申し出てもいいでしょう。
弔問に伺えない場合は
仕事の都合などで遠方にいて弔問に伺えない場合は、代理人を立てて弔問に行ってもらうか、NTTの弔電(115番)サービスを利用しましょう。それらの手段も使えない場合は、電話やメールだけでも構いませんので、まずはお悔やみの気持ちをお伝えすることが大切です。後日弔問できるタイミングで伺います。
お悔やみの言葉で気を付けたい点
「忌み言葉」は、お悔やみで使用するのは避けましょう。例えば「重ねがさね」や「益々」など、繰り返しになる言葉は「不幸が重なる」ということを連想させるため、弔事の際には使わないようにする、というマナーがあります。「様々な」は「多くの」に置き換える、などの工夫をして、弔意を伝えましょう。