注目の集まる自宅葬の流れやメリット・デメリットを徹底解説!

2021年7月8日

家族葬・お葬式

一般的な斎場に葬儀を手配するのが主流となっている現代ですが、今、自宅葬というあり方が見直されています。「自宅葬は大変」という印象が強い方も多いかもしれませんが、実は、家族葬が主流となった現代では、そうでもないのです。今回は、近年の自宅葬のメリットとデメリットについてご紹介します。

 

自宅葬とは

故人に手を合わせる人

自宅葬とは、セレモニーホールや斎場で葬儀を執り行う一般的な葬式とは違い、故人が生活を送ってきた自宅を会場として執り行う葬式スタイルです。長い入院生活を送り自宅に帰えることなく旅立たれた場合や、逆に自宅療養中に亡くなり住み慣れた自宅で送り出したいといった場合に選ばれることが多くあります。

 

コロナ禍で自宅葬が注目を集めています

自宅葬は時間に縛られず自由に故人との別れの時間を過ごすことができる葬儀スタイルです。なかなか人が集まれないコロナ禍においては、弔問に訪れる方の人数を制限したり、時間差で交代することで、感染のリスクを抑えて安全に行える形式として注目を集めています。

また在宅療養という形態が増加傾向にある中で、住み慣れた自宅で最後を看取って、そのまま自宅で葬儀を行うというお別れのスタイルも増えていくのではないでしょうか。

 

 

自宅葬、したくてもできないと思っていませんか?

自宅葬をしたくてもできないと思い込んでいる方も多くいます。その原因の一つは部屋の大きさです。家族数名で行うのであれば、六畳一間あれば十分行うことができます。また、マンションなどの集合住宅でも自宅葬を行うことは可能です。

それでも、自宅葬を行いたいと相談すると、消極的な態度になる葬儀社もあります。なぜなら、自社で斎場を持っている葬儀社は、斎場を利用しない自宅葬をすすめたくないという理由があるからです。

家族が自宅葬を希望しているにもかかわらず「自宅葬は時間がかかるから遺体が痛む可能性がある」といった理由で遠回しに断られてしまうケースなどがありますが、実際には夏場で部屋にエアコンがない場合などを除いてそのような心配はなく、ほとんどの場合自宅葬を行うことができます。一社に断られても諦めず、複数社に相談して検討することをおすすめします。

 

自宅葬の流れ

供花

ここでは葬儀社を通して自宅葬を行う場合の流れを解説します。

【自宅葬の準備】

1.葬儀社と打ち合わせを行う

自宅葬がしたいと思ったら、まずは葬儀社に相談します。どのような葬儀でもいえますが事前に相談しておくことで、より納得のいく葬儀が行えます。打ち合わせの際には、部屋に棺が置けるかどうかや、棺が搬入できるかといった自宅環境の確認から、弔問者の数、僧侶を呼ぶかどうかなどを決めていきます。

 

2.ご臨終

医師による死亡確認を受け、死亡診断書を病院から受け取ります。

 

3.搬送・安置

病院で亡くなった場合は葬儀社が故人のご遺体を搬送し自宅にて安置します。このとき葬儀社がドライアイス等の処置を行います。

 

4.枕飾りの設置

宗派や地域によって異なりますが、安置している故人の枕元に、線香やロウソク、お花などを設置します。

 

【納棺~通夜】

5.納棺

故人の旅支度を整えて、納に納めます。お花や故人の好きだったもの、思い出の品などを一緒に納めることができます。

 

6.設営

祭壇やお花、故人が大切にしていた思い出の品などを飾ります。

 

7.通夜

僧侶を呼んで読経をしてもらったり、家族やごく親しい間柄の人たちだけで通夜を行います。(火葬するまでの期間に、お世話になった方や友人などに線香をあげにきてもらうことができます)

 

【葬儀~後片付け】

8.葬儀

故人との最後のお別れの時間になります。僧侶を呼んで読経してもらうこともできます。自由度が高いのが自宅葬のメリットですので、納得のいくような、思い思いの時間を過ごしましょう。

 

9.搬送

故人に別れを告げたら、棺を火葬場に搬送します。マンションなどの集合住宅で高層階にお住まいの場合は、エレベーターで棺を運びます。

 

10.火葬

ご遺体を火葬します。火葬が終了するまでの時間は火葬場内の待合室で待機します。

 

11.納骨

火葬後、故人の遺骨を骨壺に納めます。

 

12.祭壇の片付け

自宅に戻った後は、葬儀社スタッフが祭壇等の撤去や、片づけを行います。出棺後(火葬中)に行う場合もありますが、その場合は立会人が必要です。

 

自宅葬のメリット

家族団らん

1.住み慣れた家でお別れができる

葬祭場よりも自宅のほうが、よりリラックスして葬儀に臨むことができます。また、故人を自宅で見送ることができるという点も、ご遺族の気持ちに寄り添える式の形にできるのです。

 

2.移動の負担が減る

斎場は郊外にあることも少なくないため、移動が大変になるケースがあります。弔問にご近所の方が来てくださるときも、バスの手配などの必要がなくなります。

 

3.時間を気にせずに過ごせる

斎場での葬儀は1日もしくは2日で終わってしまいます。自宅葬の場合、ご遺体の安置から火葬場へ搬送するまでの間の時間を自由に使うことができるため、ゆっくりと故人との時間を過ごすことができます。

 

4.自由なお葬式ができる

宗教や形式にとらわれない、その人らしい自由な葬儀ができます。故人の大好物をその場で作ってお供えしてあげたり、好きだった音楽を流してあげたり、お気に入りの服を着せてあげたりと、手作りのお葬式ができるというのもメリットです。費用をかけなくても、故人に寄り添ったあたたかい時間と空間を作ることができます。

 

5.会場費用がかからない

斎場を借りるための使用料が抑えられるので、遺族の金銭的負担が軽減します。斎場費だけで5~10万円は抑えることができます。

 

自宅葬のデメリット

腕を組む女性

1.役所への申請や手配の負担

葬儀社に代行してもらえることの多いご遺影や棺の手配、死亡届の役所への提出などは、自宅葬の場合、ご遺族が主体となって動かなくてはいけません。

▶葬儀社に依頼することで、負担を軽減することができます!

 

2.ご近所への配慮が必要

自宅葬では、多くの方が喪服でご自宅に出入りされます。また、読経の声や霊柩車などによって、近隣にお住いの方が驚くこともあるでしょう。事前に自宅葬を行う旨をお知らせすることで、トラブルは回避できますが、これもご遺族には負担になってしまいます。

▶現在ではひと昔前に比べて自宅葬もかなりオープンになってきています。かながわセレモニーサポートでは、近隣の方へのお知らせやご挨拶、管理会社への確認についてもサポートさせていただきます。

 

3.集合住宅ではできない場合もある

マンションなどの集合住宅で行う場合、エレベーターで棺を運ぶことになります。高層階の部屋で行う際にエレベーターがないと棺を運べずに葬儀を行えない場合もあります。

▶かながわセレモニーサポートでは遺族の希望にお応えし、4階のお部屋まで棺を運んだ事例もあります。葬儀社によっては断られてしまう場合もありますが、私たちはできる限りサポートさせていただきますので、諦めずにご相談ください。

 

4.接待の負担

受付や食事の提供など、斎場が手配してくれるような内容も、ご遺族が対応することになります。

▶葬儀社に依頼することで、負担を軽減することができます!

 

5.スペースの確保

祭壇を設営し弔問客を迎えるために、自宅をよく掃除して、空間を開けておく必要があります。

▶かながわセレモニーサポートでは、ベッドやテーブルといった大型家具の移動など、移動が大変なものはスタッフがサポートいたします。他社で断られてしまった場合にも、諦めずご相談ください。

 

6.人を一斉に呼べない

斎場は一度にたくさんの人を呼べますが、自宅では限度があります。家族だけで行う場合や、ごく親しい少人数で行う場合には自宅葬でも問題ありません。またコロナ禍において、一度に訪れる弔問者の人数を制限することで、できるだけ多くの人が故人とお別れすることができます。

 

自宅葬の注意点

ビジネスマン

1.葬儀社によっては自宅葬を断られる場合があるので注意

自社で斎場を持っている葬儀社の中には、斎場を利用しない自宅葬に消極的な場合もあります。家族が自宅葬を希望しているにもかかわらず、「自宅葬は時間がかかるから遺体が痛む可能性がある」などという理由で遠回しに断られてしまうケースもあります。実際には、夏場で部屋にエアコンがない場合などを除いてそのような心配はなく、自宅葬を行うことができます。葬儀社の対応に不安がある場合は、複数社に相談して検討することをおすすめします。

 

2.エレベーターで棺を運ぶことができるか確認が必要

マンションなどの集合住宅で行う場合、エレベーターで棺を運ぶことになります。エレベーターに棺が入るかどうかを確認する必要があります。あらかじめ遺体搬送をお願いする葬儀社にエレベーターのサイズを確認してもらいましょう。最近のマンションでは、急病人などを搬送することを想定して、奥の壁にストレッチャーの足元を収めるスペースを拡張するためのトランクルームが設けられているエレベーターもありますので確認しておきましょう。

 

3.駐車場の確保をしておく

棺を運ぶための車を停める場所が必要です。駐車スペースがない場合には、近隣の方に協力してもらったり、近くの駐車スペースを使用することになりますので事前に確認が必要です。

 

4.夏場は冷房が必須

夏場の暑い時期には故人のお身体のためにも、冷房は必須です。お部屋にエアコン等があれば問題はありません。

 

 

納得のいく自宅葬を行うためにできることは?

自宅葬ならではの自由度の高さを活かす

自宅には故人の愛着のあるものが詰まっていると思います。昔行われていた自宅葬では布の幕をかけたりすることもありましたが、わざわざ幕で隠さずに、故人が過ごし慣れたいつも通りのお部屋で葬儀を行うのも一つの方法です。

 

親族や友人には日にちや時間をずらして足を運んでもらう

特にコロナ禍において、感染のリスクを抑えると共に、弔問者にもゆっくりとお別れの時間を過ごしてもらうために、日にちや時間をずらして足を運んでもらうことをおすすめします。コロナ禍を理由に最後のお別れができないと諦めるのではなく、コロナ禍でもしっかりとお別れができる方法の一つとして検討すると良いでしょう。

 

まとめ

普段の生活の延長で、自然な形で行える自宅葬。ご遺族で準備して作り上げる葬儀スタイルであるため、その満足度は非常に高いものとなっています。また、自宅葬の最大のメリットは、ご遺族と故人の最期のひとときを、時間に縛られることなく、ゆっくりと過ごすことができる点にあると思います。

他にもコストを抑えることができたり、自由に時間を使って弔問者を呼べたりとメリットが多い自宅葬ですが、自分たちで準備や手配を行うことへの負担を心配している人も多いでしょう。そんな方でも安心して依頼できるのが、かながわセレモニーサポートです。できるだけご遺族の負担を軽減するためにスタッフがサポートいたします。また、一人ひとりにあった自宅葬のご提案もさせていただきますので、是非お任せください。

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