遺品整理はいつからはじめるべき?知っておきたい最適なタイミング

2019年12月20日

終活

遺品とは、亡くなった方が遺していったもののことを指します。具体的には現金や通帳といった金銭的なものや、家具家電などの生活必需品、本などの生活を豊かにする品など、身の回りにあるあらゆるものが遺品となります。終活を行っていない方の突然の不幸であれば、遺品整理はかなりの大仕事となります。では、どのような時期に始めるべきなのでしょうか。

 

目次

遺品整理を始めるタイミング

遺品整理では、法的に「いつまでに終わらせなければならない」という取り決めはありません。遺品の量や残されている場所によって、始める時期を調整するのが望ましいです。ただし、現金などの直接的な財産や、骨とう品などの金銭的な価値があるものを相続する場合は、相続税の申告が必要になる場合があります。遺産相続の所得税申告は4か月以内、相続税申告は10か月以内という取り決めがあります。もし資産が多いことが予想されるのであれば、余裕をもって3か月以内程度で遺品整理を終わらせてしまうことが理想です。

 

故人と同居していた場合は四十九日を過ぎたころから

四十九日を過ぎると弔問客も一段落し、ご遺族の気持ちも少し落ち着くことでしょう。この時期から、少しずつ遺品整理を行っていくのが望ましいです。同居されている場合、大型の家電などは基本的に遺品整理の対象から外れます。衣類、趣味の品などの要不要を分け、不用品は処分、誰かが相続する場合は受け取り人を決めましょう。金銭的価値の高いものを相続する場合には3か月以内程度を目安に完了させます。その後、不用品の処理などは、空いている時間と相談しながら、ゆっくり行っていきましょう。

 

故人が賃貸物件に一人で住んでいた場合は早めに動き出したほうがいい

一人で部屋を借り受けていた方が亡くなった場合も、家賃を払えば継続してその物件を借り続けることが可能ではあります。しかし、早めの退去をお願いされるケースも多いため、できるだけ早く遺品整理を行っていくことが望ましいでしょう。気持ちの整理が付かないうちから慌ただしく動くことになるのは負担も大きいものですが、初七日以降、空いた時間を見つけてできるだけ早めに行ってください。もし遺品整理や簡単な清掃が間に合わないようであれば、一度荷物をすべて貸倉庫に移動するなどして、早めに物件を引き渡せるような配慮が必要です。貸主とも相談の上、いつまでに退去すべきかを話し合って、遺品整理を行いましょう。

 

遺品が多すぎる場合や、遠すぎて遺品整理に行けない場合は業者に連絡を

遺品があまりにも多く自分たちだけでは処理しきれない場合や、自宅から遺品整理の場所があまりにも遠くて通うことができない場合もあるでしょう。このようなときには、なるべく早いタイミングで遺品整理を行ってくれる業者に依頼するのが理想です。費用がかなり高額になってしまう場合もあるので、対応してもらえる業者数社の見積もりを取り、適切な価格を提示してくれているところを探してください。

 

終活であらかじめ分かりやすくしておくのが理想

遺品整理はかなり大変な仕事です。ですから、金銭的資産、趣味の品、亡くなったあとに不要になるだろうアイテムなどを区別して、生活に不要で遺産としても残す必要のないものは、終活の一環で片付けておく、というのが、ご遺族にとっては望ましいでしょう。ある程度区別されている場合、遺品整理を始めるタイミングが少し遅れても、早めに完了させることが可能になります。大切な方のためにも、終活を進めておくに越したことはないのです。

 

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