葬儀の事前相談とは?メリットや相談するタイミング、注意点を解説

2024年4月30日

終活

目次

葬儀の相談は誰にするべき?

人の死は前触れなく訪れるものです。その直後に喪主として葬儀の準備を行うことは、体力的にも精神的にもつらいものがあるでしょう。突然の出来事で誰に相談すべきか迷うこともあるかもしれません。

葬儀はたくさん経験するものではないことに加え、近年の核家族化に伴って葬儀のことを教える人が身近にいないという現状もあります。そのため、葬儀に詳しいプロに相談するのがおすすめです。

結論から言うと、葬儀についてどこに相談すべきか悩んでいる場合、葬儀会社に問い合わせるのがおすすめです。遺族の希望に沿った葬儀の形式や、費用などの疑問に答えることのできる専門スタッフがそろっています。

問い合わせの方法は、対面やメールのほか、事前相談の場合は無料で電話応対サービスを実施しているところもあります。そのため、思い立ったときにすぐに問い合わせができて安心できるでしょう。

さまざまな葬儀会社があるので、複数社に問い合わせてサービス内容を比較してみましょう。相談時のスタッフの態度や応対についても確認できるので、葬儀会社選びの参考にすることができます。

 

葬儀社の「事前相談」ってどんなことを相談できるの?

葬儀社の「事前相談」とは、葬儀が必要になる前に葬儀の内容や費用についてあらかじめ相談することを指します。

具体的には、葬儀の形式(仏式、神式、無宗教など)、式場の選定、参列者の数、必要な物品やサービス、費用の見積もりなどを詳細に話し合います。

また、遺族の希望や故人の遺志を尊重しながら、最適なプランを提案してもらえるので、後々のトラブルや不安を減らすことができます。

 

葬儀の事前相談をする5つのメリット

1.葬儀費用に関する不安が解消される

葬儀に呼びたい人数や葬儀形式を事前相談でゆっくりと時間をかけて決めておき、複数社の見積もりを比較することで、葬儀費用が明確になります。

何が必要で、何が不要かを見極め、予算内で納得のいく葬儀を行うことができるでしょう。

2.いざという時に慌てることなく対応できる

葬儀を行う際には会場や人数、返礼品の準備や法的な手続きなど、短期間で多くのことを決定しなくてはなりません。

大切な人が亡くなり、深い悲しみに襲われている時に、これら1つ1つに向き合うことは身体的にも精神的にも負担になります。

事前相談をしていざという時に備えておくことで、いざという時に大切な故人とのお別れの時間を優先させることができます。

3.その人らしい葬儀を実現できる

亡くなってからでは故人の葬儀の希望を聞くことができません。事前準備をせずに葬儀を進めることで、残されたご家族が「本当にこれで良かったのか?」「故人の希望を叶えることができなかったかもしれない」などと不安になることも多くあります。

可能であれば、ご本人とそのご家族でどういった葬儀にしたいかをしっかりと話し合ってください。要望を確認し相談しておくことで、その人らしい葬儀が実現でき、ご家族も納得できる葬儀を行うことができるでしょう。

4.信頼できる相談相手との関係が構築できる

急いで葬儀社を手配しなくてはいけないとき、相性が合わないスタッフと仕方なく打ち合わせをしなくてはいけない場合があります。

また、打ち合わせを進める中でスタッフの対応に不満を感じても、時間がなくそのまま葬儀を行わざるを得ないケースもあります。

しかし、事前相談をしてコミュニケーションを取っていれば、「この人なら信頼できる」「この人なら安心して相談できる」という葬儀社スタッフを探すことができます。

これまでの相談内容や人となりをお互いに分かっている方が、いざ葬儀を行うときにもストレスなく進めることができるでしょう。

5.葬儀費用をお得にするサービスや特典が利用できる

事前相談を利用して葬儀を行うことで、葬儀費用の割引が適用される場合があります。

また、終活に役立つエンディングノートやエンディングプランの作成等を無料で行っている葬儀社もあります。より納得のいく葬儀を行うためにも、事前相談で得られる特典を有効に活用しましょう。

 

葬儀の事前相談をするタイミング

葬儀の事前相談をするタイミングは状況に応じて異なりますが、大きく分けて、大切な家族が亡くなったあと、余命を知らされたとき、自分の葬儀の生前相談という3つのタイミングが考えられます。

大切な家族が亡くなった直後

大切な家族が亡くなった直後、葬儀の相談をする必要があります。このタイミングでは、家族が深い悲しみに包まれている中でも、冷静な判断が求められます。初めての葬儀の場合、不安や疑問も多いでしょう。

しかし、事前相談を活用することで、遺族が葬儀の準備に集中できるようサポートしてもらえます。葬儀社の担当者は、家族の感情に配慮しながら、遺族の意向や故人の遺志を尊重した葬儀のプランを提案してくれます。

余命を知らされたとき

余命を知らされたときも、葬儀の事前相談をするタイミングのひとつです。事前相談を通じて、自分や家族の希望を伝え、最後の思い出を大切にするための葬儀を準備します。また、この時期に葬儀の準備を進めることで、故人や家族の心の支えになると同時に、後日の手続きや負担を軽減することができます。

自分の葬儀の生前相談

自分の葬儀について生前に相談することも、積極的な選択肢の一つです。

このタイミングでは、自らが葬儀の主役となり、自分らしい形で最期を迎えることができます。生前相談を通じて、自分の希望や意向を明確にし、家族や葬儀社と共に葬儀のプランを立てます。

また、自らが参加することで、葬儀の内容や進行に関する細かな調整も可能です。生前相談を行うことで、自分や家族の心の準備を整えると同時に、後々の負担を軽減する効果も期待できます。

 

葬儀の事前相談の方法

葬儀の事前相談には、いくつかの方法があります。まず、電話や対面での相談が一般的ですが、最近ではオンラインでの相談も増えています。各方法にはそれぞれの利点があり、自分の状況や希望に合わせて選ぶことが重要です。

電話で相談

電話での相談は、忙しい方や遠方に住んでいる方にとって便利な方法です。自宅や職場から気軽に相談できるため、時間を有効に使えます。時間や場所の制約が少ない分、最も気軽に相談できる手段です。

電話での相談では、葬儀社の担当者と直接話すことができ、基本的な質問や費用の見積もりなどを確認することができます。

ただし、詳細な打ち合わせや具体的なプランニングは対面相談に比べて限られる場合があるため、後日対面での相談を検討することもあります。

対面で相談

対面での相談は、直接葬儀社を訪れて行う方法です。担当者と顔を合わせて話すことで、信頼関係を築きやすく、細かな要望や質問にも対応してもらいやすいのが特徴です。

また、葬儀場や斎場を実際に見学することができるため、イメージを具体的にすることができます。対面での相談は、時間をかけてじっくり話し合うことができるため、納得のいくプランを作成することができます。

また、近くのカフェで担当者と相談したり、自宅に訪問してもらって対面で相談することができる場合もあります。葬儀社がどのような方法に対応しているか、確認する必要があります。

オンラインで相談

オンラインでの相談は、最近特に増えてきた方法で、ビデオ通話やZOOMなどを利用して行います。インターネット環境があれば、自宅からでも専門的な相談を受けることができるため、非常に便利です。

オンライン相談では、画面共有を使って資料を見ながら説明を受けることができるため、対面と同様の効果を得られます。場所を選ばずに詳細な打ち合わせができるのが利点です。

 

葬儀の事前相談の流れ

1.葬儀社に連絡する

事前相談のタイミングは、「定年を迎えたとき」や「身近な人の死に接したとき」など人それぞれです。

思い立ったその時に、あなたが住んでいる地域での葬儀に対応している葬儀社に問い合わせましょう。

問い合わせは電話やメール、WEBサイトのフォームから簡単に行うことができます。

資料請求ができる場合もありますが、葬儀のプロに直接相談することで一層理解が深まりますので、事前相談を受けることをおすすめします。

 

事前相談や終活を始めるタイミングについてもっと知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

 

2.相談する日時や場所を決める

葬儀社と相談を行う方法や場所、日程などを決めます。対面の場合、どこで行うのか?いつ行うのか?などを決めていきます。

 

3.事前相談を実施する

希望の葬儀形式や予算、規模などをあらかじめリストアップしていくと当日スムーズに進められます。疑問や不明点等があれば用意しておきましょう。

ですが、葬儀について何もわからない!という状態でも問題ありません。葬儀社スタッフは葬儀のプロなので、その旨を伝えれば丁寧にヒアリングしてくれるでしょう。

 

葬儀について事前に考えておきたい4つのポイント

葬儀を行う際には、事前に考えておくべきポイントがいくつかあります。ここでは、エリア、規模、形式、予算の4つのポイントについて詳しく解説します。

1. エリア:どこで行うか

葬儀を行う場所(エリア)を決めることは、重要なポイントの一つです。自宅、寺院、公営斎場、ホールなど、様々な選択肢があります。

葬儀の場所を決める際には、故人や遺族の住まい、参列者のアクセスの良さなどを考慮する必要があります。地元の斎場や自宅での葬儀を希望する場合もあれば、特別な思い出の場所で行いたいという希望もあるかもしれません。エリアの選定は、参列者の利便性と費用面のバランスを考えて決めることが重要です。

2. 規模:誰を呼ぶか

葬儀の規模は、家族葬のような小規模なものから、一般葬のような大規模なものまで様々です。呼ぶべき人のリストを作成し、それに基づいて規模を決定します。

親族だけで静かに送りたい場合や、多くの友人や知人に参加してもらいたい場合など、故人の交友関係や遺族の意向を反映させることが大切です。

3. 形式:どのように行うか

葬儀の形式は、宗教や信仰、故人や家族の希望などによって異なります。仏式、神式、キリスト教式さらには無宗教葬など、さまざまな形式があります。

また、お通夜と告別式を行う一般的な葬儀をするのか、火葬式や直葬などの葬儀をするのか、一日葬を行うのか、などの形式を選択する必要があります。

故人や家族の信仰や遺志に沿った形式を選び、心のこもった葬儀を行うことが重要です。

4. 予算:いくらかけるか

葬儀の費用は、事前にしっかりと計画しておくことが必要です。予算に応じて、どのような葬儀が可能かを葬儀社と相談し、無理のない範囲で最適なプランを選びます。

また、葬儀保険や公的な補助制度などを活用することで、負担を軽減する方法も検討できます。

信頼のできる葬儀社に相談することで、費用を抑える方法の提案や、予算の範囲内でも納得できるような工夫した最適なプランを提案してくれるはずです。

 

信頼できる葬儀社を選ぶためのチェックポイント

お葬式の準備は、葬儀社探しからといっても過言ではありません。ここからは、後悔しないための葬儀社選びのポイントをご紹介します。

遺族の希望を丁寧に聞き、選択肢を示してくれるか

遺族の気持ちに寄り添い、希望に沿った提案をしてくれるかどうかはとても重要です。口頭でのヒアリングだけだと聞き漏れてしまうこともあるため、ヒアリングシート等を用意してくれる葬儀社もあります。

また、遺族にとって葬儀は初めての経験であることが多いため、知らないことを逆手にとって「一般的なプランはこちらです」と一方的に進める葬儀社もいます。一方的に提案をするのではなく、さまざまな選択肢を提示してくれる葬儀社は信頼できます。

低予算の葬儀を希望しても対応を変えないか

残念ながら、火葬式や一日葬などの低予算の葬儀を希望すると、とたんに対応が冷たくなる葬儀社も存在します。

スタッフの対応に違和感を感じた場合は別の葬儀社に相談をしてください。その時は低予算の葬儀の実績が豊富な別の葬儀社や、親切に対応してくれる葬儀社に依頼しましょう。

わかりやすいパンフレットや資料を用意しているか

初めて葬儀を依頼する遺族にとっては、葬儀社による口頭の説明だけでは内容が整理できず、正しく判断できなくなってしまうことが考えられます。

葬儀の流れや葬儀に必要なもの、タイムスケジュールなどがわかりやすくまとめられたパンフレットや資料を用意している葬儀社は安心です。

お客様の声や事例などを見ることができるか

葬儀社は、インターネットやチラシやテレビCMなど、あらゆるメディアを使って自社のサービスを宣伝します。当然ですが、そこでは自分たちのことをよく見せようとします。

一番信頼の置ける情報は、その葬儀社で葬儀をしたことのある人の感想や意見です。

Webサイトやパンフレットにお客様の声や葬儀事例、お客様アンケートが掲載されているかどうかも葬儀社選びの判断材料になるでしょう。

また、それらの事例やお客様の声について、更新日や地域、お客様の年齢や性別などが明確にされているとより信頼できます。

必ず複数の葬儀社を比較検討しましょう

葬儀社選びで失敗しないためには、複数の葬儀社に問い合わせ、選択肢を増やすことが重要です。

また費用を安く抑えるためには、相場を知ることがとても重要です。複数の葬儀社に見積もりを出してもらうことで、相場を把握しましょう。

 

まとめ:事前相談を活用して納得のいく葬儀にしましょう

葬儀の事前相談は、いざという時のために非常に重要な準備です。

信頼できる葬儀社を選び、エリア、規模、予算といったポイントをしっかりと考慮することで、スムーズかつ満足度の高い葬儀を実現できます。

電話、対面、オンラインなどの方法で事前相談を行い、自分たちに合った最適なプランを作成しましょう。

事前にしっかりと準備を整えることで、安心して大切な人を送り出すことができます。

 

 

 

終活

かながわセレモニーサポートについて