無宗教葬とは?流れや費用相場、注意点を徹底解説

2024年3月10日

家族葬・お葬式

目次

無宗教葬とはどんな葬儀?

無宗教葬とは、宗教や慣習にとらわれない葬儀スタイルです。定められた形式がないため、自由に内容や段取りを決められることから「自由葬」と呼ばれることもあります。

 

多くの場合、仏式の葬儀から宗教的要素をなくした葬儀が行われます。そのため、一般的な仏式の葬儀で行われるような僧侶による読経や焼香などは行われません。黙とうや献花を行い、故人との思い出をスライドで上映したり、故人が好きだった音楽を流したりと、さまざまなプログラムを組むことができます。

 

無宗教葬と一般的な葬儀の違い

無宗教葬と一般的な葬儀にはいくつかの大きなな違いがあります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

宗教儀式があるかどうかの違い

無宗教葬

特定の宗教や宗派に基づく儀式や祈祷が行われず、僧侶や神父などの宗教者は基本的に関与しません。そのため、経典の朗読などは行われたず、故人や遺族の希望に基づいた自由な式が行われます。

一般的な葬儀

仏教や神道、キリスト教などの宗教儀式が中心に行われ、宗教者が葬儀を進行し、経典の朗読や祈祷が行われます。それぞれの宗教の伝統や慣習に従った葬儀をします。

 

形式と進行の違い

無宗教葬

形式にとらわれず、遺族や故人の希望に応じた柔軟な葬儀ができます。故人の好きだった音楽や映像、趣味やライフスタイルを反映した演出が取り入れられることが多く、式の流れは遺族と葬儀社が相談して決めることができます。

一般的な葬儀

各宗教の伝統的な形式や儀礼に従って進行します。例えば、仏教の葬儀では読経、キリスト教の葬儀では賛美歌や祈祷、神道の葬儀では祝詞奏上などが行われます。

 

参列者のマナーの違い

無宗教葬

故人や遺族の多様な価値観を尊重し、個々の思いを大切にする場となります。手づくりの葬儀で、故人に思いをはせる時間を重要視した葬儀です。また、参列者の服装も喪服ではなく平服など、自由な選択ができます。

一般的な葬儀

宗教的な作法やマナーが求められることが多く、参列者もそれに従う必要があります。宗教儀式を通じて、故人の霊を弔い、遺族が安心感を得ることが目的とされます。

 

費用と準備の違い

無宗教葬

宗教者への謝礼が不要なため、費用が比較的抑えられることが多いです。進行や演出の自由度が高いため、予算に応じて様々な選択肢があり、葬儀社との相談で詳細を決めるため、準備には遺族の意向が強く反映されます。一般的な葬儀よりも、葬儀づくりのための遺族の積極的な参加が求められる葬儀形式であるともいえます。

一般的な葬儀

宗教者への謝礼や宗教儀式に伴う費用(お布施)がかかり、伝統的な進行に従うため、ある程度の費用が固定的に必要となることがあります。葬儀の規模や利用する斎場など、予算に合わせた葬式を選択することができます。

 

葬儀の雰囲気の違い

無宗教葬

故人の人生や個性を反映させた独自の演出が可能で、映像や音楽、趣味に合わせたデコレーションなど、様々な要素を取り入れることができます。オリジナリティを重視し、故人にふさわしいお別れの場を作り上げることができます。

一般的な葬儀

宗教的な儀式に従って進められるため、厳かな雰囲気が特徴です。演出は宗教的な要素に限定されることが多く、宗教的な伝統を重んじ、儀礼に基づいた進行が求められます。

 

以上のように、無宗教葬と一般的な葬儀は宗教的要素の有無や進行形式、費用、参加者の対応などにおいて明確な違いがあります。それぞれの特徴を理解し、故人や遺族の希望に沿った最適な葬儀形式を選ぶことが大切です。

 

無宗教葬はどんな人に選ばれているの?

近年では、葬儀観や宗教観の多様化により、宗教やしきたりにとらわれない自由な葬儀スタイルである無宗教葬を選ぶ人が増えています。

無宗教葬を選ぶ背景として次のような内容が挙げられます。

・慣習やしきたりに縛られず自由な形で故人らしい葬儀をしたい
・故人の遺志や遺族の希望を納得いくまで反映させたい
・お寺との付き合いがなく、宗教的なこだわりがない
・家族間で信仰している宗教が異なっている
・一般的だからという理由で仏教にのっとった葬儀をすることに意義を見いだせない
・お寺へのお布施の仕組みに疑問を感じている

上記のような理由で、無宗教葬を選ぶ人が増えています。無宗教葬は多様化が進んでいる社会に適した葬儀スタイルであるといえるでしょう。

 

無宗教葬のメリット

形式にとらわれない自由な葬儀ができる

無宗教葬の最大のメリットは、形式に縛られず、自由な発想で葬儀ができる点です。従来の宗教儀式にこだわらないため、故人や遺族の希望に応じた葬儀ができます。例えば、故人の趣味やライフスタイルに合わせた演出や、好きだった音楽や映像を取り入れることで、個性が反映された葬儀を実現できます。これにより、参列者にとっても印象深い、心に残るお別れの場をつくることができます。

費用の柔軟性が高い

無宗教葬では、宗教者への謝礼(お布施)が不要なため、一般的な宗教儀式に比べて費用を抑えられることが多いです。また、葬儀の内容や規模に応じて費用を調整しやすく、予算に合わせた柔軟なプランニングが可能です。大きな費用をかけた豪華な式でなくても、内容を充実させることで心に残る葬儀を行うことができるのもメリットのひとつです。

宗教的なこだわりがない人にとっても意義のある葬儀になる

葬儀における宗教的儀礼やしきたり・慣習に意義を感じず、疑問や不満を持っている方もいます。そのような方にとって、形式に捉われない無宗教葬は、自分自身で納得のいくものにできるというメリットがあることも満足度の高さに繋がっています。

故人のことを思い偲ぶ時間が増える

形式的な葬儀ではなく、故人に寄り添った手づくりの葬儀ができるということは、それだけ故人を思う時間が増えることに繋がります。

また、無宗教葬のプログラムの中に故人の思い出を共有する時間を設けることで、家族でも知らなかった故人の人となりを知ることができます。友人や知人、仕事仲間にしかわからない故人の一面は必ずあります。葬儀はご遺族が知らなかった故人の人となりを知ることのできる機会でもあるのです。「こういう一面があったんだ」「こんなに人望があったんだ」と知ることが、ご遺族にとっても大きな励みになるでしょう。

心のこもったお別れができる

無宗教葬では、故人の生涯や個性を重視した内容にすることができるため、参列者にとっても感動的で心のこもったお別れの場となります。家族や友人が故人に対する思いを自由に語ることができ、個々の思い出を共有する時間が設けられることが多いです。これにより、参列者同士が故人との思い出を共有し、深い絆を感じることができます。

 

無宗教葬のデメリット

内容を決めるのが大変

無宗教葬は形式に縛られないため、自由度が高い分、葬儀の計画や準備が大変だと感じることがあります。遺族が葬儀の内容や進行を一から決める必要があるため、プログラムの構成や演出の詳細など、多くの要素を検討する必要があります。不安な場合には、無宗教葬の実績が豊富な葬儀社に相談することで、負担を軽減できます。

親族や参列者に理解されにくい可能性も

無宗教葬は、特定の宗教に基づかないため、宗教儀式を重んじる親族や一部の参列者には理解されにくい場合があります。特に、伝統的な宗教儀式に強い信仰心を持つ人々にとっては、無宗教葬の形式が受け入れがたいと感じることがあります。これにより、葬儀に対する意見の相違が生じることがあり、家族や親族間での摩擦が発生する可能性があります。トラブルにならないために、事前に話し合いをしておくようにすましょう。

 

無宗教葬にかかる費用相場

無宗教葬にかかる費用は、葬儀の規模や、どのような演出を行うかによって大きく異なりますが、一般的には80〜150万円程度が相場といわれています。また、火葬だけを行う場合は20〜30万円程度が相場となっています。

無宗教葬は僧侶を呼ばないため、お布施などの費用を抑えることができます。しかし、それ以外は通常の葬儀と同じように式場や火葬場の使用料、司会者や葬儀スタッフの人件費などが必要となります。また、演出の内容によっては高額になるケースもありますし、工夫次第ではお金をかけずに満足度の高い葬儀を行うこともできます。

 

無宗教葬の流れ(一例)

無宗教葬は決まった形式がない葬儀のため、プログラムや演出は故人や遺族の自由となっています。しかしそれだけでは無宗教葬に対するイメージが湧きにくいと思うので、ここではプログラムの一例をご紹介します。

 

1.参列者入場:参列者入場の際に故人が好きだった曲を流したり、生演奏で迎えたりすることもあります。

2.開式の言葉:参列者が揃ったら司会者が開式を告げます。

3.黙とう:全員で黙とうを捧げます。

4.故人の経歴紹介:故人の経歴やを紹介します。

5.献奏:故人の好きだった曲を流したり、生演奏をしたり等の演出を行います。

6.スライド上映:スライドを上映し、故人との思い出を振り返ります。

7.弔電紹介:届いた弔電を読み上げます。

8.感謝の言葉:遺族の代表が参列者に向けて感謝の挨拶をします。

9.献花:遺族・親族・参列者の順で献花を行います。その際、故人の好きだった曲をBGMとして流すこともあります。

10.お別れ:棺にお花や思い出の品等を納め、最後のお別れをします。

11.閉式の挨拶:遺族の代表が挨拶をし、葬儀の閉式を告げます。

12.出棺:式の終了後、葬儀場から火葬場に向かいます。

13.火葬:ご遺体を火葬します。

14.会食:火葬・納骨後、遺族や参列者で食事をする場合もあります。

 

ここでご紹介したプログラムはほんの一例です。他にも、ロウソクに灯をともす献灯を行ったり、特にプログラムを組まずに故人の思い出を語り合う自由時間だけを設けたり、思い思いの時間を過ごすことができます。

 

無宗教葬のマナー(服装・香典・献花)

無宗教葬では、特定の宗教に基づかないため、服装、香典、献花に関するマナーについて気になる方も多いでしょう。そこで、無宗教葬における基本的なマナーについて詳しく解説します。

服装

無宗教葬では、厳格な宗教的規定がないため、服装の選択肢が比較的広がりますが、特に指定がない場合には、一般的な葬儀と同じく黒の喪服を着用します。派手な小物やアクセサリーは避け、シンプルなデザインのものを着用すると良いでしょう。故人の遺志や、葬儀のコンセプトとして平服を着用することもあります。とある葬儀事例では、生前サーフィンが好きだった故人を、仲間たち(参列者)がアロハシャツを着用して最後のお別れの時間を過ごした事例もあります。

香典

無宗教葬においても、香典を持参することが一般的です。表書きは一般的には「御霊前」や「御花料」と書かれることが多いです。宗教的な表書き(例えば「御仏前」など)は避けます。香典の金額は地域や関係性によって異なりますが、一般的には通常の葬儀と同じく1万円から3万円が目安です。奇数の数字(1万、3万、5万など)が好まれます。

献花

無宗教葬では、献花が重要な儀式の一部となることが多いです。献花のお花は白い花が一般的ですが、故人の好きだった花や、遺族の希望に応じた花を選ぶこともあります。バラやユリ、カーネーションなどがよく用いられます。通常、式の中で順番に花を捧げる献花の儀式が行われます。司会者やスタッフの指示に従い、静かに順番を待ちます。花を捧げる際は、一礼してから花を捧げ、再度一礼して席に戻りましょう。

 

無宗教葬に最適な斎場は?

公営斎場

最近では無宗教葬葬に対応している公営斎場も多くあります。公営斎場は民営斎場等に比べ格安で利用することができるのが魅力です。また、施設そのものは宗教的な飾りなどはほとんどないことがほとんどなので、飾り付け等もしやすいでしょう。

機材や設備に関しては各斎場によって異なります。マイクの使用やBGMを流すことはほとんどの公営斎場で許可されているようです。楽器の持ち込み等については、斎場によってルールがあるため、使用を考えている場合は必ず事前に確認を取りましょう。

 

また、無宗教葬では、僧侶による読経がないため、スライドショーを活用したプログラムがメインとなります。その場合はモニターの使用は必須となります。公営斎場には用意されていないことがほとんどのため、持ち込むこととなります。

葬儀社によっては、モニターを持っておらずスライドを使った演出ができない場合もありますので、事前に確認するようにしましょう。

 

自社斎場:1日1組のプライベート斎場

葬儀社が運営している自社斎場は無宗教葬に最適です。特に、1日1組の貸切斎場は、他の利用者がいないため、人目を気にせずゆっくりと最後の時間を過ごすことができます。

例えば、無宗教葬の実績が豊富な神奈川県の葬儀社かながわセレモニーサポートの運営するホール北鎌倉瑞光殿では、1日1件のみの貸切りホールのため、近親者だけでゆったりと過ごせる空間が魅力です。

周囲や時間を気にすることなく、最後のお別れができます。また、自由に会場を飾りつけたり、故人の好きだったBGMを流すことも可能です。背景のスクリーンや、思い出コーナーなどの装飾をアレンジすることで、形式にとらわれない世界に一つだけの葬儀を行うことができます。

 

自宅

自宅葬とは、セレモニーホールや斎場を借りて葬儀を執り行う一般的な葬式とは違い、故人が生活を送ってきた自宅を会場とする葬儀スタイルです。自宅葬と無宗教葬を組み合わせることで、よりアットホームで自由度の高い葬儀を行うことができます。式場を借りる必要がないため、費用を抑えられるというメリットがあります。

 

無宗教葬を行う際の注意点

ここまでご紹介してきたように、今の時代にマッチした葬儀スタイルといえる無宗教葬。ここでは無宗教葬を行う際に注意すべきポイントをご紹介します。

 

まだまだ馴染みのない葬儀形態なので親族や家族の理解を得にくい

無宗教葬を選ぶ人が増えているといっても、無宗教葬が葬儀全体に占める割合は17.8%となっており、仏教葬の77.5%に比べるとまだまだマイナーな葬儀形式です。

メディアの紹介などで認知度は上がっていますが、馴染みのない人や、伝統的な葬儀形式にこだわりを持っている人からは理解が得られず反対されてしまう可能性があります。

 

一方で、初めは無宗教葬に抵抗を感じていたものの、実際に参列した人の中には無宗教葬に満足・納得したという声も多く聞かれます。

みんなが納得して無宗教葬を行うためには、事前に無宗教葬への思いや考えを親族や家族にしっかりと伝えておくようにしましょう。

もし親族や家族で無宗教葬に抵抗感を持っている方がいれば、その理由を聞いておき、解決策や妥協案を話し合っておくことも大切です。

 

葬儀のイメージやしたいことがあれば必ず葬儀社に伝えましょう

無宗教葬は、自由度の高さゆえに葬儀をつくりあげるための事前準備や打ち合わせが重要になります。葬儀社に任せることはできますが、葬儀のイメージや要望は事前に共有しておくべきです。

葬儀の内容を決めておかなければ、葬儀中何もすることがなく時間だけが過ぎてしまうことになりかねません。故人の遺志や、遺族の希望を反映させたその人らしい葬儀ができれば、満足度は非常に高いものとなるでしょう。

 

無宗教葬の実績が豊富な葬儀社に依頼しよう

満足度の高い無宗教葬を行うためには、葬儀社選びにも注意が必要です。

最近では多くの葬儀社が無宗教葬に対応しているとうたっています。しかし、無宗教葬は葬儀全体の約2割しか行われていないという事実からもわかる通り、無宗教葬の実績が豊富な葬儀社は少ないのが現状です。

 

無宗教葬に慣れていない葬儀社に依頼してしまうと、司会進行の技術がなかったり、内容が薄くなってしまったり、納得のいく葬儀ができない可能性があります。より良い無宗教葬を行うためには、実績が豊富な葬儀社に依頼することをおすすめします。

 

菩提寺がある場合には無宗教葬ができない可能性がある

宗教者を呼ばずに無宗教葬を行った場合、菩提寺が納骨を認めてくれない可能性があるので注意しましょう。

解決策として、無宗教葬を行った後に改めて仏式の葬儀を行い、菩提寺から戒名をいただいた上で供養をしてもらう方法があります。もしくは先に仏式の葬儀を行う、または仏式の葬儀に無宗教葬の要素を取り入れることができないか?など、葬儀社や菩提寺に相談してみましょう。

 

まとめ

本記事では、宗教や形式にとらわれず、自由な形で故人を見送ることのできる葬儀スタイル「無宗教葬」について、その魅力や流れ、費用相場、注意点等をご紹介しました。

その人らしい納得のいく無宗教葬を行うためには、実績がある葬儀社に依頼することが一番です。また、事前に葬儀のプログラムや演出について、ご家族が主体となって参加することが良い葬儀に繋がります。

故人の遺志や遺族の希望をしっかりと反映させた葬儀にするためには、事前相談を活用しましょう。無宗教葬についてのご相談はかながわセレモニーサポートまで。その人らしい葬儀の空間と時間づくりをお手伝いします。

 

家族葬・お葬式

かながわセレモニーサポートについて