葬儀なしで火葬のみを行うことは可能?流れや費用相場は?

2021年2月22日

家族葬・お葬式

お通夜やお葬式をせずに火葬のみで故人を送る式を「火葬式」といいます。近年では、ライフスタイルの変化や価値観の多様化が進んでおり、従来のような大規模なお葬式は少なくなってきています。一方で故人の遺志を尊重し、遺族が納得して故人を送ることのできるような小さなお葬式や火葬式が、選択肢の一つとして広がりつつあります。本記事では、葬儀なしで火葬のみを行う「火葬式」について解説します。

 

火葬式

 

葬儀をしなくてもいいのか?

日本では昔から「人が亡くなると葬儀をして故人を見送るのが当然だ」という考えがあります。しかし、必ず葬儀をしなければならないという法律はありません。最近では古くからの形式にとらわれない「火葬式」を選ぶ方も増えてきています。

 

火葬式とは?

一般的な葬儀では、通夜や告別式といった儀式が行われますが、火葬式はその名の通り火葬のみで故人を送る葬儀のスタイルです。遺体を自宅や病院、安置場所から直接火葬場に搬送し、ごく親しい間柄の人だけで火葬のみを行います。

 

火葬式が選ばれる理由は?

火葬式を選ぶ理由には、主に次のような項目が挙げられます。

・葬儀に費用をかけることが難しい。
・葬儀に呼べる人が少ない。
・少人数の親しい間柄の人だけで故人を送りたい。
・従来の形式やしきたりにとらわれずに納得のいく葬儀がしたい。
・通夜や告別式の対応や接待に追われゆっくりと最後のお別れができないことを懸念している。

理由は様々ですが、火葬のみで少人数で行う火葬式は遺族への負担も少なく、非常に意義のある葬儀のスタイルであるといえます。

 

火葬式の流れ

一般的な葬儀は、お通夜→告別式→火葬の流れで行われます。では、火葬式は一般的な葬儀とどこが違うのでしょうか。火葬式の流れを見ていきましょう。

 

1.臨終

自宅や病院で亡くなったことが確認されると、死亡診断書が発行されます。

 

2.安置

法律上、人が亡くなってから24時間は火葬ができません。火葬可能な時間になるまで、自宅または安置場所にて遺体を安置します。

 

3.納棺・出棺

故人をお花などと共に棺に納めます。故人の思い出の物品なども一緒に納めることができます。

 

4.火葬

火葬は1時間程度要します。火葬の間ご遺族は控室等で待機します。

 

5.納骨(お骨上げ)

火葬後に、遺骨を骨壺に納め、故人とお別れをします。

 

通常の葬儀に比べ、大きく異なるのは「通夜」と「告別式」がないということです。それ以外は一般的な葬儀と何ら変わりはありません。火葬の前に、親しい間柄の方だけで故人とのお別れの時間を過ごす場合や、僧侶にお経をあげてもらう場合もあります。「お通夜」や「告別式」を行うことだけが正解ではありません。故人の遺志を尊重し、いかに後悔しないような時間を過ごせるかが大切です。

 

火葬のみの場合の費用相場は?

火葬のみの費用は、地域や様々な状況により左右しますが15~20万円が相場です。火葬場で待合室を利用する場合や、僧侶に読経をしてもらう場合、お花を用意する場合などによって費用は変わってきます。

首都圏で10~30人程度の家族葬を行った場合、平均費用が100万円前後とされているので、比較してもかなり費用は抑えられます。

とはいえ、費用は状況により異なります。いざという時に慌てないためにも、特に費用の面については事前に信頼できる葬儀社に相談することをおすすめします。

 

まとめ

葬儀スタイルの多様化が進んでいるとはいえ、火葬のみの火葬式を良く思わず、一般的な葬儀を行うべきだと考える人は少なくありません。しかし、経済的に困難な方や、高齢で亡くなったために葬儀に呼べる人が少ない方にとって、火葬式は大変意義のある葬儀スタイルのひとつです。

通夜や告別式をしないからといって、故人との納得のいくお別れをできないわけではありません。限られた時間や費用の中で、できるだけ納得のいくお別れができるように提案をするのが葬儀社の仕事です。火葬式をお考えの方で、不安や疑問がある方は事前に安心できる葬儀社に相談しましょう。

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