葬儀社の違いを徹底解剖!互助会や葬儀社ポータルサイトには注意しよう

2022年8月1日

家族葬・お葬式

 

大手葬儀社、地域の中小葬儀社、葬儀社紹介サービス、互助会…。葬儀社と一口にいってもその種類や特徴は様々です。今回は葬儀社選びをよりスムーズに進めていくために、葬儀社形態別にそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

 

目次

大手葬儀社のメリット・デメリット

葬儀

実績が豊富で、広告などで頻繫に目にする大手葬儀社のメリット・デメリットをまとめました。

 

【大手葬儀社のメリット】

・豊富な葬儀の実績がある

・自社式場等の充実した設備がある

・会葬者の多い大規模な葬儀が得意

・スタッフ体制が充実している

 

豊富な葬儀の実績がある

大手葬儀社の最大のメリットは豊富な実績です。多くの大手葬儀社では葬儀の一連の手続きや対応がマニュアル化されているため、安心して任せることができます。

 

自社式場等の充実した設備がある

自社で充実した設備を持っていることが多く、スピーディーに一定の質の斎場を用意してもらうことができます。中には最新の設備や綺麗な斎場を有している葬儀社もあります。

 

会葬者の多い大規模な葬儀が得意

大規模な葬儀や社葬などは、大手葬儀社が得意としています。件数も多く扱っているだけに、事前の打ち合わせから当日の進行、会葬者のスムーズな誘導や、来賓への対応なども安心して任せることができるでしょう。

 

スタッフの体制が充実している

大手葬儀社は組織の規模も大きく、人材が充実しているのも特徴です。厚生労働省が認定する葬祭ディレクターの資格取得や、社内研修、人材育成などに力を入れている葬儀社もあります。またスタッフ体制が充実しているため、24時間365日スピーディーに対応可能なところも多いようです。

 

【大手葬儀社のデメリット】

・従業員数の多さや自社設備維持が理由で葬儀費用が高くなりがち

・業務によって担当者が変わってしまうことがある

・組織のルールによっては柔軟な対応が難しいことがある

 

従業員数の多さや自社設備維持が理由で葬儀費用が高くなりがち

大手葬儀社は多くの従業員を抱えていたり、自社斎場や設備の維持、広告等にコストをかけていたりすることから、中小葬儀社に比べて葬儀費用が割高に設定されている場合があります。費用をできるだけ抑えたいと考えている方にとっては、あまり向いてはいません。

 

業務によって担当者が変わってしまうことがある

先ほど従業員数が多いことをメリットとして挙げましたが、デメリットもあります。それは一つの葬儀を複数の担当者が対応するという点です。効率が良いという強みもありますが、スタッフの間での共有が上手くいかず、遺族の要望が伝わっていなかったというケースもみられます。事前に打ち合わせをするスタッフと、当日進行するスタッフが別ということも珍しくありません。葬儀の手続きが進行していく中で違和感に気づいたとしても、すでに内容が決まってしまった場合は言われるがまま葬儀の当日を迎えてしまう可能性も否めませんので注意が必要です。

 

組織のルールによっては柔軟な対応が難しいことがある

葬儀の対応がしっかりとマニュアル化されていることはメリットだけでなくデメリットもあります。組織が大きければ大きいほど、社内のルールが増えてしまい、イレギュラーな対応が難しい場合があります。また、自社で斎場をもっている葬儀社は「自宅葬」や「火葬式」等の斎場を使用しない葬儀スタイルに消極的な場合もあります。

 

中小葬儀社のメリット・デメリット

小さなお葬式

葬儀社の中でも圧倒的に数が多い中小葬儀社のメリット・デメリットをまとめました。

 

【中小葬儀社のメリット】

・葬儀費用が低めに設定されている

・一貫したサポートで遺族に寄り添ったサービスを提供してくれる

・地域のコミュニティを活かした葬儀ができる

 

葬儀費用が低めに設定されている

大手と比較して従業員数も少なく、自社で有している大きな事務所や斎場、設備等にコストをかけないため、比較的安価なプランが多いのが特徴です。

 

一貫したサポートで遺族に寄り添ったサービスを提供してくれる

中小葬儀社は大手ほどスタッフの人数が多くないため、ほとんどの場合葬儀前の打ち合わせから当日の進行、アフターフォローまで同じスタッフが担当します。最初から最後まで一貫して対応してくれるので、より遺族に寄り添ったサポートが期待できます。また、大手葬儀社は組織が大きいためルールに縛られがちですが、中小葬儀社の場合はルールに縛られすぎず一人ひとりの都合に合わせて臨機応変に対応してくれるでしょう。

 

地域のコミュニティを活かした葬儀ができる

中小葬儀社は地域に根ざした葬儀社も多く、地域コミュニティを有していることが多くあります。そのため依頼者に合った斎場を提案してくれることが期待できます。地域事情に詳しい葬儀社であれば、安心して任せることができるでしょう。

 

【中小葬儀社のデメリット】

・葬儀社によって差が激しい

・大規模な葬儀社に慣れていない場合も

 

葬儀社によってサービスの質や金額に差がある

特に数が多い中小葬儀社は葬儀社によってサービスの質や金額に差があります。低価格のプランで質の高いサービスを提供してくれる葬儀社もあれば、不明瞭な費用明細で対応にバラつきがある葬儀社もあります。複数の葬儀社を事前に比較しておくことで、より納得のいく葬儀ができるでしょう。

 

大規模な葬儀に慣れていない場合も

最近では家族葬や一日葬等の小さなお葬式を選ぶ人が増えていることから、大規模な葬儀や数百人規模の社葬の件数は減少傾向にあります。中小葬儀社は主に小さなお葬式を扱っており、スタッフの人数が少ないことや、実績が少ないことなどから大規模な葬儀の対応に慣れていない場合があります。

 

葬儀社紹介サービスのメリット・デメリット

手を広げるビジネスマン

「小さなお葬式」や「イオンのお葬式」は、一定の金額で葬儀をしてくれる葬儀社を紹介するインターネットサービスです。誤った認識をしている方も多いのですが、「小さなお葬式」や「イオンのお葬式」自体が葬儀を行うわけではありません。あくまでも提携している葬儀社を紹介するのが役目です。

 

【葬儀社紹介サービスのメリット】

・一度に複数の葬儀社を比較できる

・低価格なプランが多く掲載されている

 

一度に複数の葬儀社を比較できる

複数社のプランが一覧で表示されるため、比較しやすいのが特徴です。エリアや金額、プランなどで条件を絞り込んで検索できるのも使い勝手が良いです。

 

低価格なプランが多く掲載されている

一定の価格のプランが紹介されており、全体的に低価格といえるでしょう。

 

【葬儀社紹介サービスのデメリット】

・サービスのレベルが葬儀社次第

・追加費用がかかる場合もある

・景品表示法に基づく措置命令を受けているサイトも

 

実際に対応してくれる葬儀社の顔が見えにくい

実際に葬儀を行うのは「小さなお葬式」や「イオンのお葬式」が紹介した別の葬儀社になります。そのためサービスサイトを見ただけではどのような葬儀社なのかを判断することはできません。紹介サービスの内容と葬儀社の対応にギャップがあるケースも多くみられます。

 

追加費用がかかる場合もある

紹介サービスサイトに記載されている金額では葬儀ができない場合もあります。追加費用が必要になることも大いにあり得ます。気づけば最初に提示されていた費用を大きく上回ってしまったということも考えられます。

 

景品表示法に基づく措置命令を受けている場合も

一部の紹介サービスサイトでは実際には追加費用が必要な場合でも「追加料金一切不要」と一般消費者に誤認されるような表示をしていたようです。2018年には景品表示法に違反するとして、消費者庁より措置命令を受けているサイトもありました。ネットの情報だけを鵜吞みにしてしまうと納得のいく葬儀ができない危険もありますので注意しましょう。

 

葬儀社ポータルサイトのここに注意!

「小さなお葬式」や「イオンのお葬式」などの葬儀ポータルサイトを、一つの葬儀社だと勘違いしている方も多くいらっしゃいますが、そうではありません。また「日本で一番」「日本全国どこでも」と広告を出しているケースもありますが、全国対応できる葬儀社などまずあり得ません。

ポータルサイトを通して、地域の葬儀社に依頼し、手数料として中間マージンを取るという仕組みになっています。そういったポータルサイトの手数料は、中小葬儀社にとってはかなり痛手となっているのが事実です。多くのポータルサイトでは売上の約30%が手数料としてかかります。そうなると、葬儀社の良し悪しが出てきてしまいます。ポータルサイト経由の依頼に対して、丁寧に対応してくれる葬儀社もあれば、手数料が取られてしまうことがわかっているので対応の質を落とさざるをえない葬儀社もあるのです。たとえばポータルサイト経由で火葬の依頼を受けた場合、手数料が取られてしまうため、実際に対応する葬儀社の利益は5万円程度になります。そうすると、大切な人の最期の時間は家族にとっては変わらないものですが、葬儀社にとっては変わってしまうこともあるのです。

こういったポータルサイトは広告費に膨大な予算をかけているため、CMやチラシ、Web広告などで多くの人がその存在を認知しています。インターネットで検索したときにも、ページの上部にサイトが表示されるため、特に急いでいる人はそういったポータルサイトに流れてしまいます。サイトも綺麗に作られているため、疑いなく利用する方も多いですが、葬儀の質にも関わってきますので、しっかりと検討することが大切です。

 

互助会のメリット・デメリット

高齢者の手

互助会とは冠婚葬祭互助会の略で、加入者が毎月一定の金額を積み立てることで冠婚葬祭の際にサービスが受けられるというシステムです。

 

【互助会のメリット】

・急な出費に備えられる

・会員特典を受けられる

・家族全員がサービスを受けられる

 

急な出費に備えられる

葬儀はある日突然訪れ、さらにはまとまった費用が必要です。急な出費は家計にとって大きな痛手となることもあります。しかし互助会に入会して葬儀資金を積み立てておくことで、突然の葬儀でも経済的負担を軽減することができます。

 

会員特典を受けられる

互助会の加入者は、互助会が提供するサービスを本来の価格より安く受けることができます。加入していなくても同じサービスを利用することはできますが、加入者に比べて割高になってしまいます。また、加入者専用の施設を利用できたり、旅行先やレストランなどで割引サービスを受けたりすることもできます。

 

家族全員がサービスを受けられる

契約内容によって異なりますが、加入者とともにその家族がサービスを受けられる場合もあります。また、互助会の権利を譲渡することもできるので、例えば子どもの名義で互助会に加入した場合は、親の葬儀で利用することも可能です。

 

【互助会のデメリット】

・積立金のみで葬儀が行えるわけではない

・プランが限定されている

・解約しにくい・解約手数料が高い場合がある

 

積立金のみで葬儀が行えるわけではない

積立金は互助会の契約に含まれている商品やサービスにしか使用することができません。契約に含まれていない費用は自分たちで負担することになります。もちろん積立金のみで葬儀が行えるわけではないので、想定以上の費用がかかってしまうというトラブルもあり得ます。事前に契約内容を確認しましょう。

 

プランが限定されている

互助会が提供しているプランは限定されており、全体的に低価格のプランは少なく、高額なプランが多くなっています。希望通りの葬儀が行えない場合もあるため、加入の前にプランを確認して他社と比較することをおすすめします。

 

解約できない・解約手数料が高い場合がある

契約を途中で解約する際には、積み立てた金額から解約手数料を差し引いた金額が返還されます。全額が返還されるわけではないので注意は必要です。解約手数料が高額であったり、なかなか解約できない、気軽に解約できないというのもデメリットといえるでしょう。

 

互助会のここに注意!

先ほどご紹介した通り、互助会は資本力があるため、葬儀サービスの全国展開が可能となっています。最近では家族葬向けの斎場も増えてきているだけでなく、斎場が駅近だったり、設備が整っていたりと利便性が高いことがメリットとして挙げられます。

一方で、多くの斎場を所有している互助会は、多額の設備投資をしています。そのぶん、地域の葬儀社と比較すると、葬儀費用が高額になるケースがあります。ここでは互助会を利用する際の注意点をご紹介します。

 

・広告の表示価格と実際の費用が大きく異なるケースに注意しよう

最近では互助会はチラシやタウン誌などの広告で、低価格設定の葬儀社に合わせた価格帯で宣伝を行っています。しかし、実際には広告に表示されている価格では葬儀を行うことはできません。

実際にかながわセレモニーサポートでも、「十数万円で葬儀ができる」という互助会の広告を鵜吞みにして葬儀の依頼をしたところ、気づけば百万円以上の見積りになっていたというご相談も受けています。

大手互助会でも、広告や電話問い合わせで「価格を安く見せる」という手法が多くなっています。あたかもその価格で葬儀すべてが行えるように見せていますが、多くの場合多額の追加費用が必要となります。

また、葬儀に必要ないサービスの費用まで請求されることも多々あります。例えば音響設備費などは、10~30名規模の家族葬といった通常の小さなお葬式では本来必要ありません。そういった本来であれば不要な費用が知らず知らずのうちに費用に含まれることで、当初の表示価格と実際の費用は大幅に異なっていきます。

 

・積立金だけでは葬儀はできない!

互助会に入会すると、毎月1000~5000円の積立金を支払うこととなります。しかし毎月積み立てていても、その費用だけで葬儀費用すべてを賄えるわけではありません。もちろん積み立てたお金で葬儀費用の一部を賄うことはできますが、積立金が何の費用に充てられるのかはこちらで指定できません。実際、積立金が本来葬儀に必要ないサービスの費用に充てられていたというケースも少なくありません。

 

・互助会はいつでも解約できる!

また、互助会は毎月一定の額を積み立てるシステムとなっていますが、実はいつでも解約できるということを知らない方も多いのが現状です。

解約の手続きが複雑な場合もありますが、解約方法を教えてくれる葬儀社もあります。かながわセレモニーサポートでも解約のサポートをさせていただいております。

もし50万円積み立てているのであれば、手数料20%を引かれたとしても40万円が手元に戻ってきます。40万円あれば、地域の葬儀社で家族葬を行うこともできるでしょう。

 

低価格葬儀社には注意しよう

最近では低価格で葬儀の広告を出している葬儀社が増えています。中には9万円台で葬儀ができると言っている葬儀社もあります。このような安すぎる広告には要注意です。必ず追加費用がかかると思ってください。

安さを優先してしまったことで、故人と一度も面会できなかったり、火葬の前にお別れができなかったり、後悔に繋がる可能性があります。

また、病院からご遺体を運ぶときには、8ナンバーで緑色のナンバープレートがついた寝台車を使用しますが、低価格葬儀社に依頼したところ緑ナンバーではない車が病院に迎えに来たという例もあります。

直葬や火葬式のような低価格な葬儀でも、社によって対応はさまざまですので、事前の葬儀社選びが重要です。

 

低価格の葬儀を検討する際には、

・追加費用はかかるのか

・何にどのくらいの費用がかかるのか

・どこで面会ができるのか

・どれだけお別れの時間が取れるのか

・支払い方法には柔軟に対応してくれるか

などを事前に問い合わせて確認しておいた方が良いでしょう。

初めての葬儀や、急な葬儀の場合、費用感に納得がいかなかったり、担当者の対応に疑問を感じても、冷静な判断ができずにそのまま流されてしまうという方も少なくありません。

一度限りの大切な葬儀ですので、後悔のないように、時間をかけてでも納得できる葬儀社に依頼しましょう。

 

 

まとめ

大手葬儀社、地域の中小葬儀社、葬儀社紹介サービス、互助会にはそれぞれメリット・デメリットがあります。

例えば

・大規模な葬儀を行う場合は大手葬儀社

・費用をできるだけ抑えて納得のいく葬儀をしたい場合は中小葬儀社

・複数の葬儀社を比較したい場合は葬儀社紹介サービス

・急な出費に備えたい場合は互助会

といったようにメリット・デメリットを考慮して葬儀社選びを行いましょう。

不安や疑問がある場合は、神奈川県のお葬式で満足度98%の実績を持つかながわセレモニーサポートにご相談ください。

 

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