ペットの散骨ってできるの?方法や注意点は?

2021年7月21日

ペット葬

近年ではペットが亡くなってしまったときに、火葬を希望する人が増えています。火葬した後の遺骨の供養方法は埋葬から手元供養、散骨などさまざまです。今回は中でもペットの散骨についてその方法や、流れを解説していきます。

 

目次

ペット火葬後の選択肢は5つ

自然葬のイメージ

以前はペットが亡くなると、遺体を埋葬するという方法が多くとられてきましたが、近年では火葬を希望する人が増えています。火葬した後に、遺骨を供養する方法は主に以下の5通りが挙げられます。

 

1.ペット霊園などのお墓に埋葬する

2.ペット霊園などの納骨堂に安置する

3.自宅の庭に埋葬する

4.手元供養をする

5散骨する

 

1.ペット霊園などのお墓に埋葬する

ペット霊園や寺院が所有するお墓に遺骨を埋葬する方法です。他のペットと一緒に一つのお墓に埋葬する合同供養墓や、単独で埋葬する個別墓があります。

 

2.ペット霊園などの納骨堂に安置する

ペット霊園や寺院が所有する納骨堂に遺骨を納める方法です。納骨堂には、契約した専用スペースに骨壷を納めて管理する「納骨棚」タイプや、専用のロッカーに骨壺を安置する「ロッカー」タイプがあります。

 

3.自宅の庭に埋葬する

自宅の敷地内(庭など)に遺骨を埋葬する方法です。公共の場所や私有地には法律上埋葬できません。

 

4.手元供養をする

火葬後、遺骨を持ち帰りミニ骨壺等に納めて自宅で供養する方法です。身につけられるペンダントやブレスレット等の遺骨アクセサリーもあります。

 

5散骨する

火葬後、遺骨をパウダー状にして海に撒く方法です。自然に還すことで、海を見ればいつでも愛するペットを想い偲ぶことができます。

 

 

ペットの散骨が選ばれる理由

ここからはペットの散骨にフォーカスして見ていきましょう。ペットを火葬した後に散骨することを選ぶ理由として次のようなものが挙げられます。

 

【管理・維持費がかからない】

お墓を立てる場合は墓石の購入費用や契約費用、納骨堂に納める時には保管費用などが発生します。その点散骨は粉骨する費用と、散骨時にかかる費用以外の遺骨を維持する費用がかからないため、金銭的負担が軽くなります。

 

【お墓参りに行く際の負担が軽減される】

近くにペットを埋葬できるペット霊園や納骨堂がなく遠方に住んでいる方や、忙しくてお参りに行くことができない方、そして高齢でお参りに行くのが困難な方にとって、お墓参りに行くことが負担になってしまうことがあります。散骨の場合はお墓を持たないので、お墓参りに行く際の負担が軽減されます。

 

【ペットへの想い】

「生前によく遊んでいた思い出の海岸に散骨したい」「泳ぐのが大好きだったので海に散骨してあげたい」「亡くなったおばあちゃんの遺骨と愛犬の遺骨を一緒に海に散骨したい」といった理由から散骨を選ぶ人もいます。

 

 

ペットの散骨の方法

では実際にどのようにペットの散骨を行うのでしょうか。ここでは散骨業者に依頼する際の方法をご紹介します。

 

1.火葬

散骨を行うためには、ペットの遺体を火葬する必要があります。ペットの火葬を行っている火葬場に依頼しましょう。

 

2.粉骨

散骨の専門業者や散骨を取り扱っている葬儀社に依頼し、遺骨をパウダー状に粉骨してもらいます。

 

3.散骨

遺族が散骨に参加する場合と、業者に代行してもらう委託散骨があります。参加する場合には、散骨当日に集まり、船で散骨ポイントへ向かい遺骨を海へ撒き、黙とうを捧げます。代行してもらう場合には、遺骨を業者に預けます。散骨後、業者から散骨証明書や散骨時の写真等が送られる場合が多いです。

 

 

ペットの散骨における注意点

ペットの散骨は人間の場合と同様に法律などは特に設けられていません。しかし、守るべきマナーやルールは存在します。トラブルを防ぐために以下の点に注意しましょう。

 

1.遺骨は必ずパウダー状に粉骨しましょう

散骨する際には遺骨を必ずパウダー状に粉骨しましょう。そのまま川や海に流してしまうと遺骨を発見した人から「事件性があるのでは」と疑われ、トラブルに発展する可能性があります。個人でも遺骨をパウダー状にすりつぶすことは可能ですが、愛するペットの遺骨を粉砕するのは精神的に大きな負担となることが考えられます。粉骨は専門の業者に依頼することをお勧めします。

 

2.散骨する場所に気を付けましょう

公共の場所や許可をもらわずに他人の私有地に散骨をすると違法とみなされるため絶対にやめましょう。また、漁港や人の多いビーチ、釣り場など人が利用する場所での散骨も、トラブルに発展する可能性が高いのでやめましょう。散骨は海岸から離れた沖で行うのがベストです。散骨は個人でもできますが、トラブルにならないように、プロの業者に依頼することをお勧めします。

 

3.個人で勝手に火葬してはいけません

ペットの遺体も“法律上”は廃棄物として扱われます。そのため、個人で勝手にペットの遺体を火葬することは「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」における野焼き行為に該当する可能性があります。野焼き行為は火災や地球環境悪化の防止のため原則として禁止されていますので、火葬をする際は火葬場に依頼しましょう。

 

まとめ

以前はペットが亡くなると土葬することが一般的でしたが、近年では火葬を希望する人が増えています。火葬後の遺骨の供養方法には、納骨堂やお墓に納める方法や、手元供養をする方法などがありますが、「金銭的負担が少ない」「自然に還すことができる」方法として散骨が挙げられます。ペットの散骨に法律や規則はありませんが、マナーやルールを守らないとトラブルに発展する可能性もあるので注意しましょう。ペットの火葬や散骨をお考えの方は、神奈川県での海洋散骨に定評のあるかながわセレモニーサポートにご相談ください。

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