遺体の安置場所はどう選ぶ?保管場所や期間、費用を解説

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葬儀・葬式

突然の別れに直面したとき、「遺体安置」は避けて通れない大切な対応の一つです。
しかし、安置の流れや場所の選び方、費用、法律との関係などは、事前に知っていなければ判断が難しいものでもあります。

本記事では、遺体安置の基本から具体的な手順、安置場所ごとの特徴や注意点までを体系的に解説します。
いざという時に慌てず、故人と向き合う時間を大切にするための実用的な知識をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

遺体安置とは何か?基本を押さえよう

遺体安置とは、故人のご遺体を葬儀から火葬まで適切な環境で保ち、安らかな時間を確保するための大切な対応です。

突然の出来事に直面しても、基本的な考え方を知っておくことで落ち着いて判断できます。
安置には法律や慣習も関わるため、次項で具体的な方法や場所について順を追って解説します。

遺体安置までの流れと手順

遺体安置の流れを事前に知っておくことは、突然の不幸に直面した際に感じる精神的な負担を軽減するために非常に重要です。

予期せぬ出来事に対して、慌てずに適切に対応できるように準備をしておくことで、安心して対処することができます。
ここでは、遺体を安置するまでの具体的な手順を、順を追って詳しく解説していきます。

1.死亡診断書を受け取る

死亡診断書の受け取りは、遺体安置および葬儀手続きを進めるうえで最初に行う重要な工程です。
この書類は医師が死亡を確認した事実を証明するもので、法的にも必須となります。

また、火葬許可の手続きにも死亡診断書(死亡届)が必要です。
遺体搬送は事業者が確認書類の提示を求めることが多いものの、必要書類や扱いは状況や事業者で異なるため事前に確認しましょう。

死亡診断書を受け取った後は、役所や葬儀社への提出が続くため、紛失や記載内容の不備がないかどうかも確認してください。

2.葬儀社に搬送を依頼

死亡診断書を受け取ったら、速やかに葬儀社へ連絡し、遺体搬送を依頼します。
依頼時には、現在の所在地や希望する安置場所、搬送の時間帯を正確に伝えることが大切です。

葬儀社は専門知識と設備を備えており、遺体を適切な状態で安置場所まで搬送してくれます。
また、葬儀社は安置だけでなく、今後の流れについても助言してくれるため、疑問点は遠慮なく相談しましょう。

3.安置場所の決定と搬送

安置場所の決定は、家族の意向や故人の希望を踏まえて慎重に行う必要があります。
自宅や斎場・葬儀社施設、民間安置所など選択肢は複数あり、それぞれ環境や費用、面会の可否が異なります。

安置場所が決まったら、葬儀社が専用車両で搬送を行います。
適切な温度管理や衛生管理が整った環境を選ぶことで、安心して故人と向き合う時間を確保できます。

4.関係者への安置場所の連絡

安置が完了した後は、家族や親族を中心に関係者へ安置場所を連絡します。
特に遠方の親族がいる場合は、移動や日程調整のためにも早めの共有が欠かせません。

連絡手段は電話やメッセージなど状況に応じて選び、面会可能な時間帯も併せて伝えると親切です。
また、葬儀社や斎場との情報共有を行うことで、今後の打ち合わせも円滑に進みます。

遺体安置の場所とその選び方

遺体安置の場所は、故人の想いや遺族の状況に応じて慎重に選ぶことが重要です。
主な選択肢としては、自宅や斎場・葬儀社、民間施設などがあり、それぞれ環境や費用、対応体制に違いがあります。

以下では各安置場所の具体的な特徴を詳しく解説します。

自宅での安置の特徴

自宅での安置は、故人を身近に感じながら静かに見送れる点が大きな特徴です。
家族が集まりやすく、時間に縛られず最後のひとときを過ごせるため、精神的な安心感を得やすいでしょう。
また、施設利用に比べ費用を抑えられるケースもあります。

一方で、遺体の衛生管理や安置スペースの確保が必要となり、特に夏場は冷却設備の準備が欠かせません。
事前に葬儀社と相談し、必要な環境を整えることが重要です。

斎場・葬儀社での安置の特徴

斎場や葬儀社での安置は、専門設備と管理体制が整っているため安心感があります。
温度管理や遺体のケアを任せられ、葬儀準備も一括して進めやすい点が利点です。
自宅での安置が難しい場合や、遠方から親族が集まるケースにも適しています。

24時間対応の施設もあり急な変更にも柔軟に対応可能ですが、費用は比較的高くなるため、サービス内容と予算のバランスを考慮した選択が求められます。

民間施設での安置の特徴

民間施設での安置は、安置専用の設備が充実しており、遺族の負担を軽減できる点が特徴です。
高性能な冷蔵設備により遺体の状態が安定し、長期間の安置にも対応できます。

民間の安置施設には24時間対応のところもありますが、対応時間や受入条件は施設ごとに異なるため、利用前に受付時間・面会条件・追加料金の有無を確認しましょう。

安置場所ごとのメリット・デメリット

遺体をどこに安置するかによって、過ごし方や家族の負担は大きく変わります。
自宅、斎場・葬儀社、民間施設にはそれぞれ異なる利点と注意点があり、何を重視するかで最適な選択は異なります。

ここからは、安置場所ごとのメリット・デメリットを確認していきましょう。

自宅安置のメリットとデメリット

自宅安置の最大のメリットは、故人を身近に感じながら、家族中心で静かに見送れる点です。
時間の制約が少なく、親しい人が集まりやすいため、心の整理をしやすいうえ、施設利用に比べて費用を抑えやすい点も魅力です。

一方で、遺体の温度管理や衛生面への配慮が必要となり、特に夏場は冷却設備の準備が欠かせません。
来訪者対応による家族の負担も考慮する必要があります。

斎場・葬儀社安置のメリットとデメリット

斎場や葬儀社での安置は、専門スタッフによる管理が受けられる点が大きなメリットです。
温度や衛生管理が徹底されており、葬儀準備まで一貫して任せられるため、遺族の精神的負担を軽減できます。

特に自宅安置が難しい場合には安心できる選択肢です。
しかし、施設利用料や管理費が発生し高い費用がかかる可能性もあるうえ、面会時間や利用日程に制限があるケースもあります。

民間施設安置のメリットとデメリット

民間施設での安置は、安置専用設備が整っており、場合によっては24時間対応が可能な点が特徴です。
衛生管理や冷蔵設備が充実しているため、遺体の状態を良好に保ちやすく、家族の管理負担も軽減されます。

一方で、設備やサービスが充実している分、費用が高額になりやすい点には注意が必要です。
また、立地によってはアクセスが不便な場合もあるため、利便性の確認が欠かせません。

遺体安置にかかる費用の目安

安置費用は、安置日数、保冷(ドライアイス等)、搬送距離、施設利用料、追加サービスの有無で大きく変わります。
そのため複数社から見積もりを取り、内訳(安置料・保冷・搬送・面会条件等)を比較することが重要です。

ここでは、安置場所ごとの具体的な費用目安を解説します。

自宅安置の費用

自宅安置の費用は、他の方法と比べて抑えやすい点が特徴です。
主に必要となるのは遺体搬送費、ドライアイスや保冷剤などの保存費用、必要に応じた葬儀社のサポート費用です。

搬送費は距離によりますが数万円程度、ドライアイスは1日あたり数千円が目安となります。
ただし冷房設備が不十分な場合や長期間安置する場合は追加費用が発生することもあります。

斎場・葬儀社安置の費用

斎場や葬儀社での安置費用は、1日あたりおおよそ1万円から3万円が目安です。
この中には冷蔵設備の使用料や管理費、人件費などが含まれることが多く、安定した保存環境が確保されます。

葬儀プランに安置費用が含まれている場合もあるため、契約内容の確認が重要です。
費用はかかりますが、管理や手続きの負担を軽減でき、安心感を重視する方に選ばれやすい安置方法といえるでしょう。

民間施設安置の費用

民間施設での安置費用は、1日あたり約1万円から2万円が目安となります。
施設ごとに設備や対応内容が異なり、24時間対応や高性能な冷蔵設備が整っている場合は費用が高くなる傾向があります。

事前に見積もりを取ることで、予算に合った施設を選びやすくなります。
また、宿泊設備や面会環境など付加サービスが充実している場合は追加料金が発生する点にも注意が必要です。

安置場所の選び方のポイントは?

安置場所を選ぶ際は、故人の意向と遺族の状況を優先することが大切です。
自宅安置は身近で見送れる反面、スペースや衛生管理への配慮が必要になります。

斎場や葬儀社の安置施設は、遺体の保全や管理を行える設備・体制を備えている場合が多い一方で、運用や設備は施設ごとに異なる点は押さえておきましょう。
安置期間や葬儀までの流れを踏まえ、無理のない選択をすることが後悔しない判断につながります。

遺体安置期間と法律について

遺体安置期間には法律上の定めがあり、正しい理解が不可欠です。
日本では死亡後24時間以内の火葬が原則禁止とされており、その間は適切な環境で安置する必要があります。

この期間は死因確認や各種手続きを進めると同時に、遺族が心の整理を行うための大切な時間でもあります。
安置と法律の基本を押さえたうえで、具体的な対応を検討することが重要です。

宗教ごとの遺体安置方法の違い

日本の一般的な葬送実務では、死亡直後の処置や安置方法の大枠は似ていますが、宗教・宗派や地域の慣習によって作法や準備物、実施する儀礼の有無が変わります。

慌てずに対応するためにも、以下で詳しく見ていきましょう。

仏式の場合

仏式では、亡くなった後に末期の水を取り、その後は北枕(頭を北)で安置するのが一般的です。
向きは会場・住宅事情や地域の慣習で調整されることもあるため、菩提寺や葬儀社に確認しましょう。
枕元には枕飾りを用意し、線香やろうそく、鈴、花などを整えながら、家族が手を合わせる時間をつくります。

さらに菩提寺がある場合は、枕経をお願いするか、直葬や家族葬など葬儀形式に応じて読経の段取りが変わるため、早めに相談しておくと納骨までの流れも含めて安心して進められます。

キリスト式の場合

キリスト式では、十字架や聖書、花を枕元に置き、家族で祈りながら静かに過ごします。
仏式の線香・枕飾り(焼香)は一般に用いませんが、カトリックでは香炉で献香(インセンス)を行う場合もあります。

また、故人の顔を見てお別れする時間を確保したい場合は、安置室の面会時間や人数制限を事前に確認すると安心です。
カトリックか、プロテスタントか、また教会の方針でも作法が変わるため、早めに準備を進めると後悔のない見送りにつながります。

神式の場合

神式では、仏式の焼香ではなく玉串奉奠を行う流れが多く、安置時も神棚封じや清めなど独自の作法が関わります。
加えて枕直しの儀や祭壇の整え方は地域差が出やすく、榊や白木のしつらえ、供物の内容など準備物も変わります。

そのため自宅安置か施設安置かによって必要なスペースも異なり、手順を誤ると慌ただしくなりがちです。
スムーズに進行するためにも神葬祭に慣れた葬儀社へ相談し、安置中の注意点や不明点を確認しておくと、家族の負担も減らせます。

まとめ:遺体安置の基本を理解するために

遺体安置は、故人の尊厳を守り、遺族が落ち着いて葬儀を迎えるために欠かせない重要な過程です。
安置までの流れや必要な手続き、安置場所ごとの特徴などを理解しておくと、突然の出来事にも冷静に対応できます。
安置場所となる自宅や斎場・葬儀社、民間施設にはそれぞれメリットと注意点があり、何を重視するかによって最適な選択は異なります。

本記事を参考に、ご家族の状況に合った判断を行い、後悔のないお別れの時間につなげてください。
遺体の安置は、ご逝去後すぐに判断が求められる重要なポイントです。
葬儀・家族葬のかながわセレモニーサポートでは、ご自宅安置や安置施設の利用など、ご状況に応じた最適な安置方法をご提案しています。

安置場所の選び方や注意点、費用面に関する不安についても、専門スタッフが分かりやすくご説明いたします。
突然のことでお困りの際も、安心して対応できるようサポートいたしますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

監修者

森井 功介

株式会社リコリス 代表取締役

<資格>

<略歴>

1982年神奈川県藤沢市生まれ。20年間で7,500件以上のお別れに立ち会う。2015年に株式会社リコリスを設立し代表就任。現在は「かながわセレモニーサポート」ブランドのもと、追加料金ゼロの総額プランを提供しながら、終活セミナーやエンディングノート講座を通じて地域の終活支援にも注力している。

<代表メッセージ>

「かながわセレモニーサポート」を運営する株式会社リコリスは、追加料金なしの総額プランで“内容と価格の透明性”を徹底。花祭壇を含む高品質なサービスを適正価格で提供し、ご家族一人ひとりの想いに寄り添った“世界に一つだけのお葬式”を実現します。

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