無宗教葬とは?選ばれる理由や流れ、費用を解説

2021年8月20日

家族葬・お葬式

 

宗教や伝統的な形式にとらわれない葬儀スタイルである無宗教葬。自由な形で故人らしいお見送りをしたいという人に選ばれています。今回は、横浜市で無宗教葬をお考えの方に向けて、無宗教葬の基本知識から、流れ、無宗教葬に適した斎場や葬儀社の情報を詳しく解説します。

 

無宗教葬とは?

無宗教葬とは、宗教や慣習にとらわれない葬儀スタイルです。定められた形式がないため、自由に内容や段取りを決められることから「自由葬」と呼ばれることもあります。

多くの場合、仏式の葬儀から宗教的要素をなくした葬儀が行われます。そのため、一般的な仏式の葬儀で行われるような僧侶による読経や焼香などは行われません。黙とうや献花を行い、故人との思い出をスライドで上映したり、故人が好きだった音楽を流したりと、さまざまなプログラムを組むことができます。

 

 

無宗教葬が選ばれる理由

 

黄色と白の菊の花

 

近年では、葬儀観や宗教観の多様化により、宗教やしきたりにとらわれない自由な葬儀スタイルである無宗教葬を選ぶ人が増えています。

無宗教葬を選ぶ背景として次のような内容が挙げられます。

・慣習やしきたりに縛られず自由な形で故人らしい葬儀をしたい
・故人の遺志や遺族の希望を納得いくまで反映させたい
・お寺との付き合いがなく、宗教的なこだわりがない
・家族間で信仰している宗教が異なっている
・一般的だからという理由で仏教にのっとった葬儀をすることに意義を見いだせない
・お寺へのお布施の仕組みに疑問を感じている

上記のような理由で、無宗教葬を選ぶ人が増えています。無宗教葬は多様化が進んでいる社会に適した葬儀スタイルであるといえるでしょう。

 

無宗教葬の流れ

無宗教葬は決まった形式がない葬儀スタイルであるため、プログラムや演出は故人や遺族の自由となっています。しかしそれだけでは無宗教葬に対するイメージが湧きにくいと思うので、一例をご紹介します。

ここでは従来の仏式の葬儀から宗教的な要素が強い儀式を省いた流れを紹介します。

 

1.参列者入場:参列者入場の際に故人が好きだった曲を流したり、生演奏で迎えたりすることもあります。

2.開式の言葉:参列者が揃ったら司会者が開式を告げます。

3.黙とう:全員で黙とうを捧げます。

4.故人の経歴紹介:故人の経歴やを紹介します。

5.献奏:故人の好きだった曲を流したり、生演奏をしたり等の演出を行います。

6.スライド上映:スライドを上映し、故人との思い出を振り返ります。

7.弔電紹介:届いた弔電を読み上げます。

8.感謝の言葉:遺族の代表が参列者に向けて感謝の挨拶をします。

9.献花:遺族・親族・参列者の順で献花を行います。その際、故人の好きだった曲をBGMとして流すこともあります。

10.お別れ:棺にお花や思い出の品等を納め、最後のお別れをします。

11.閉式の挨拶:遺族の代表が挨拶をし、葬儀の閉式を告げます。

12.出棺:式の終了後、葬儀場から火葬場に向かいます。

13.火葬:ご遺体を火葬します。

14.会食:火葬・納骨後、遺族や参列者で食事をする場合もあります。

 

 

無宗教葬にかかる費用

菊のフラワーアレンジメント

 

無宗教葬にかかる費用は、葬儀の規模や、どのような演出を行うかによって大きく異なりますが、一般的には100~200万円程度が相場です。また、火葬だけを行う場合は20~30万円程度が相場となっています。

無宗教葬は僧侶を呼ばないため、お布施などの費用を抑えることができます。しかし、それ以外は通常の葬儀と同じように式場や火葬場の使用料、司会者や葬儀スタッフの人件費用などが必要です。また、演出の内容によっては高額になるケースもあるため、無宗教葬は通常の葬儀より費用が抑えられるとは一概には言えません。

 

 

無宗教葬を行う際の注意点

無宗教葬を選ぶ人が増えているといっても、無宗教葬が葬儀全体に占める割合は17.8%となっており、仏教葬の77.5%に比べるとまだまだマイナーな葬儀形式です。

メディアの紹介などで認知度は上がっていますが、馴染みのない人や、伝統的な葬儀形式にこだわりを持っている人からは理解が得られず反対されてしまう可能性があります。

また、自由度の高さゆえに葬儀をつくりあげるための事前準備や打ち合わせが重要になります。きちんと具体的な内容を決めておかなければ、葬儀中何もすることがなく時間だけが過ぎてしまうことになりかねません。故人の遺志や、遺族の希望を反映させたその人らしい葬儀ができた場合には満足度は非常に高いものとなるでしょう。

 

満足度の高い無宗教葬を行うためには、葬儀社選びにも注意が必要です。

最近では多くの葬儀社が無宗教葬に対応しているとうたっています。しかし、無宗教葬は葬儀全体の約2割しか行われていないという事実からもわかる通り、無宗教葬の実績が豊富な葬儀社は少ないです。無宗教葬に慣れていない葬儀社に依頼してしまうと、司会進行の技術がなかったり、内容が薄くなってしまったり、納得のいく葬儀ができない可能性があります。より良い無宗教葬を行うためには、無宗教葬の実績が豊富な葬儀社に依頼することをおすすめします。

 

 

まとめ

本記事では、宗教や形式にとらわれず、自由な形で故人を見送ることのできる葬儀スタイル「無宗教葬」について、流れや費用、注意点をご紹介しました。その人らしい納得のいく無宗教葬を行うためには、無宗教葬の実績がある葬儀社に依頼することをおすすめします。また、事前に葬儀のプログラムや演出について念入りに打ち合わせすることが良い葬儀に繋がります。故人の遺志や遺族の希望をしっかりと反映させるためには、事前相談を活用しましょう。無宗教葬についてのご相談はかながわセレモニーサポートまで。その人らしい葬儀の空間と時間づくりをお手伝いします。

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