笑いあり、涙ありの「まちかど葬儀」

近藤 様

看護小規模多機能型居宅介護ぐるんとびーがOPENしてはじめての「まちかど葬儀」
約60年間 疎遠だった親子が、ようやく一つになれた気がします

 

Q:亡くなられた近藤角三郎さん(愛称:角さん96歳)はどんな方でしたか?


写真左:深夜にラーメンを美味しそうに食べる様子 / 写真右:コーラを飲む様子

群馬県前橋市出身、農業を営む家庭の5人兄弟の末子として誕生。鎌倉に移り住み40年以上、自営でクリーニング店を経営。趣味は竹細工、鎌倉で竹細工の教室を開いていました。また、車が好きで、ドライブや旅行で各地を巡ったりもしていました。

 


< 久保 直子さん >
小規模多機能ホーム
訪問看護ステーション
作業療法士

<ぐるんとびー(私たち)との出会い>
今年の5/1に初めてお会いしました。入院生活で車椅子、入院中はペースト食。食べることが好きで、散歩中に飲食店の前を通っては、「あれが食べたい…」、「これが食べたい…」と言われていました。

<角さんとの関わり>
好きなものを食べさせてあげたい、私たちは次第にそう思うようになりました。ですが、ペースト食が中心、普通の食事を提供した場合、誤嚥や食べることにもエネルギーを使うので、バイタルに気を付けながら少しずつ…
・食べやすいように細かくしたフルーツ
・お湯で解いたあんこ

散歩中に「ラーメンが食べたい…」と言い出したので、麺を細かくカットしてラーメンも提供しました。次第に、車椅子にも自分で歩けるようになったり、スタッフの補助なしで歩行器を使って歩けるようになったりと、角さんに変化、表情も明るくなっていきました。ぐるんとびーでは、人の出入りが多く、散歩すれば緑豊かな自然、食生活等、住環境の変化が影響したのではないかと思います。

手先が器用でホームではよく、細かい手仕事(タオルを綺麗に折りたたむ等)をお手伝いしていただきました。ラーメン、かつ丼、コーラ、ビールをとびっきりの笑顔で、美味しそうに召し上がっていたのが、昨日のことのように思い出されます。

深夜2時、ラーメンが食べたいと言い、ラーメンを提供
「あー、うめぇ、この時間に食べるのがうまいんだよな…」と角さん

頑固で自由奔放だけど、寂しがりやで優しい。角さんがいるだけで場が和む、そんなおじいちゃんでした。私たちにとっても家族のような存在でしたね。

 

Q:「まちかど葬儀」を振り返って

以前、病院で勤務していたことがありましたが、お亡くなりになられても、今回のように深くご遺族の方と深く関わることができませんでした。

葬儀当日は、ご近所さん、子供も、ぐるんとびーの利用者さん、沢山の人に囲まれて、笑あり、涙ありの葬儀でした。私たちスタッフにとっても、ちゃんとお別れができたことで、心のケアができたと思います。


 


祭壇の特徴:
・鎌倉に40年住まれていたのでアジサイを(今の季節、鎌倉はアジサイが見頃)
・思いでコーナーには角さんが好きだったカップラーメン、コカ・コーラなどを添えて
・折鶴に思い思いのメッセージを綴っていき、暖かいご葬儀になりました

 

<当日の流れ>



1.開式のことば
ご参列の皆さまが着席後、司会者より開式のことばを申し上げます。また、オリジナルのメッセージ、角さんの人柄のナレーションで振り返りの時間を設けます。

2.黙とう
ご参列の皆さまで角さんを偲ぶ数分間の黙とうをおこないます。


 

 

 

 

 

3.お別れのことば
お別れのことばやメッセージカードの朗読思い出コーナーの紹介など。


 


写真左:久保さんより角さんへ / 写真右:菅原さんより角さんへ

4.献花
5.喪主謝辞 / 閉式のことば
6.お別れ / 出棺


参列には地域のご近所さん、子供たち、看護小規模多機能型居宅介護(かんたき)の利用者さんほか、たくさんの方がお見送りに。

<代表の菅原さんより一言>

ぐるんとびーには、「地域を一つの大きな家族に」という謳い文句があります。空気、緑、明かり等の環境を整えることで心がリラックスし安心できる。そこに想いを共有し、信頼できるスタッフがいることで、利用者さんのやりたいことができていく。それが生きる希望や意欲になると考えています。

一人一人が角さんに対するうちに秘めた想い、メッセージを伝えることができたのではないかと振り返ります。角さんからいただいたご縁で、「まちかど葬儀」を通じて、私たちスタッフ同士、地域の方々、残されたご遺族、豊かなつながりを持つことができました。

 

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