神奈川県で海洋散骨に適したエリアは?

2021年2月25日

海洋散骨

近年では価値観の変化や、葬儀スタイルの多様化から、故人を送る葬送のひとつとして「海洋散骨」を選ぶ人が増えています。現在の日本には海洋散骨に関する法律はなく、基本的に自由ですが、最低限のマナーや暗黙のルールが存在しています。今回は、神奈川県で安全に海洋散骨ができるエリアや、海洋散骨における注意点を解説していきます。

 

海洋散骨ができる場所はどこ?

夕暮れの海

現在の日本には散骨を規制する法律はありません。基本的には自由ですが、いくつかのマナーやルールが存在しています。私有地に散骨する場合は必ず所有者や地権者の許可が必要です。また、一部の市区町村では条例を設け、散骨に対する規制を行っている場合もあります。条例違反をすると刑罰金などが科せられますので、必ず事前の確認が必要です。

陸地での散骨は土地の所有権などの問題もあり、適切な散骨場所を見つけるのが難しいことがあります。一方で海への散骨(海洋散骨)は、比較的自由に散骨を行うことができます。

自由とはいっても、養殖場周辺の海域や、海水浴場等などで散骨を行うことはできません。海岸から離れた沖で行うのが一般的です。また、節度を守って行えば、岩場や堤防などからも散骨はできます。ただ、近隣住民や漁業関係者とのトラブルに発展することも考えられます。

海洋散骨は個人でも行うことは可能ですが、トラブルを防ぐためにも、その地域の散骨の専門家(散骨サービスを扱う葬儀社)に依頼することをおすすめします。

 

神奈川県で海洋散骨に適したエリア

湘南

湘南は昔から海水浴やサーフィン、ヨットなど海を愛する人たちの間で親しまれてきました。また、湘南のシンボルである江ノ島も多くの人の思い出の地として愛されています。湘南エリアでは、江ノ島から富士山を背景に散骨を行うことが可能です。天気のいい日には、美しく沈みゆく夕日の光に包まれながら、故人の旅立ちを見送ることができます。

横浜

ベイブリッジやみなとみらいの美しい街並みを臨みながら、故人と過ごしたかけがえのない時間を思い偲ぶことができます。横浜みなとみらいはアクセスもよく、遠方の方でも訪れやすいという魅力があります。

葉山

葉山港は「日本ヨット発祥の地」としてその名を馳せており、マリンスポーツの好スポットとして多くの人に愛されてきました。天気が良ければ富士山を臨むことができ、海と自然に囲まれた美しい場所で故人との最後のひとときを過ごすことができます。

 

海洋散骨をする際の注意点

海洋散骨を行う際には次のような注意点が挙げられます。
1.散骨する遺骨は必ずパウダー状にする。
2.海岸で散骨をする際は人目を避ける。
3.遺族間でのトラブルに注意する。

 

1.散骨する遺骨は必ずパウダー状にする。

粉骨をせずに散骨をすると、「遺棄事件」に発展する可能性も考えられます。法律などで明確に決まっているわけではありませんが、ルールとして遺骨は2㎜以下の粉末状にしてから散骨しなければなりません。個人で粉骨することは不可能ではないですが、精神的な負担や所要時間などを考慮すると専門の業者に依頼することをおすすめします。

 

2.海岸で散骨をする際は人目を避ける。

法律で制限されているわけではありませんが、海岸で散骨をする際は人目を避けましょう。近隣住民の方などは、他人の遺骨が家の付近に撒かれることを快く思わない場合もありますので、なるべく沖で行う方がトラブルもなく安心です。ただ、個人で沖まで出ることが難しいという場合がほとんどです。散骨サービスを扱う専門の業者に依頼することで、チャーターに乗って安全に散骨することができます。

 

3.遺族間でのトラブルに注意する。

海洋散骨を行う場合、分骨をしないのであれば遺骨は手元に残りません。故人の遺志を尊重することも重要ですが、残された遺族の気持ちが優先されるべきなので、後悔のないようにじっくりと話し合いましょう。遺骨をすべて散骨せずに、一部を手元に残して故人を偲ぶこともできます。

価値観は人それぞれですので、家族を送る方法として海洋散骨がふさわしくないと考える方もいます。海洋散骨という葬送方法は認知されつつありますが、まだまだ一般的とはいえません。検討する際は、納得できるように遺族・親族で十分に話し合うことが大切です。

 

まとめ

神奈川県の中でも湘南・横浜・葉山の海は海洋散骨のスポットとして人気を集めています。海洋散骨を行う際には、そこが散骨可能な場所かどうかを必ず確認しなければなりません。トラブルなく、納得のいく散骨をするためにも、専門の業者や散骨サービスを扱う葬儀社に相談するようにしましょう。

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